「20世紀少年」を読む
コミックス第18集に出てくる遠藤カンナのセリフを借用しております。語った相手のオッチョおじさんは、その実績を知っているため黙ってうなずいたが、直後に別件の大騒ぎが起きて、ギャンブルは延期になった。 その実績とは、第9集に出てくる「JUMBO」という…
この思わせぶりのタイトルは、先日レンタルで観た映画「スノーデン」に出てくる言葉を借りたものです。白雪姫は主人公のあだ名で、英語では「スノー・ホワイト」だから、たぶん本名に掛けている。保護者はガーディアン紙のこじつけでございます。 ガーディア…
漫画「20世紀少年」コミックス第16集に、密かに慕う先輩を探し求め、サナエが「デモ」に出かけて失望する場面がある。放水車が出動しており、重装備の警官と思われる人たちは、この乱痴気騒ぎを「集会」と呼んでいる。 お若い方々は何の騒ぎかとお思いだろう…
人事や雇用に関連する仕事をしているので、最近「AI」や「人工知能」という言葉に接することが多くなった。何でも、人から仕事を奪う心配があるらしいぞ。ラダイト運動が、また起きるだろうなあ。うちの近所のラブホテル「愛」のローマ字表記と同じ。 この「…
この法案が成立する前に、言いたいことをいっておかないと我が身が危ない。共謀罪を防がないと、どうしてもオリンピックができないという、たってのお願いだったのだから、せめてオリンピックが終わったら元に戻してね。 そもそも(これは今年の流行語大賞だ…
コミックスの第12集に、少年時代のケンヂとマルオが商店街で会うシーンが出てくる。二人とも、その冬、ご親族を亡くし、「モチュー」であったためお年賀にもいけず、お年玉がもらえない。 その結果、マルオはワルサー、ケンヂはタイガー戦車のプラモデルが買…
元始、私は水泳部であった。うっかり忘れていたが、先日の同級会でそれを思い出した。当時の女子水泳選手は、前にも書いたような気もするが、十代が活躍期のピークで、二十代になるとベテランのイメージだった。 いちいち数えていないが、20世紀のオリンピッ…
前回からの続きです。最初に、巨大不明生物らしきものが見えたのは、東京湾海上の山水画のようなお背中であったが、はっきりとゲテモノであることが分かったのは、その尻尾であった。 新ゴジラの新兵器は、何と言っても、この長大な尻尾であろう。あの動きで…
最初に、前回の続きですが、上野公園で撮った写真を掲げる。このポスターの絵が、バベルの塔の想像図の一つらしい。さすが東京都美術館、いい勘してるぜ。 映画「シン・ゴジラ」は、きっと音響が凄いだろうなと思い、映画館に観に行きたかったのだが、そのた…
今の世の中、ろくなニュースがないので、漫画の感想文に逃避する。先日、映画「ポセイドン・アドベンチャー」をDVDで観た。前回みたときは小学生、親と一緒に映画館でだったから、四十数年ぶり2回目。 こっちが年取った分、役者が若い。ジーン・ハックマンも…
去秋ちょうど映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」の感想文など書いていたころに、御年90になったチャック・ベリーが新譜を出したというニュースが届き、それを印刷して持っている。ジジイになっても、ロックをやってるすごい奴らというのがケンヂの目…
二代前までの先祖が木工業だったので、その手の話題は勿論、漫画で筋に関係なくても樹木だの木材だのが出てくると気になる。最近、桐の紋を見る機会が多かったので、今回はそれに引きずられて桐。 最近よく見かける理由は、近ごろ全国にある瑞穂というきれい…
前回の続きのようなもの。半年ぐらい前だったと思う。仕事の関係で参加したセミナーの会場で、隣席に私より一回りぐらい年下の女性が座った。講師がお隣同士で自己紹介してくれというので、お互い名前や仕事や住所地を伝えた。お相手は福島から、わざわざ東…
今年の東京は、3月だというのに厳しい寒さに(私にとっては)見舞われております。風邪を引きました。それでも、拙宅の梅も花をつけたし、もうすぐ春が来るはずです。穏やかな春になりますように。 写真は今年(2017年)の1月にマリアナ諸島テニアンで撮影し…
古来、バカと煙は高いところが好きだと言われている。例えば、漫画ではVX風の外装をもつタワーを建てて喜んでいる世界大統領とか、旧約聖書ではバベルの塔とか、マンハッタンではトランプ・タワーとか、いずれそのうち天に滅ぼされるのだが邪魔である。 最近…
本日の私は少し気が荒れております。せっかくの週末に、後味の悪い文章を読みたくないというお方はご遠慮ください。今回のタイトルは、漫画でケンヂがケロヨンに送ったFAXから一部を拝借した。ここ数か月、わが東京都におかれては、オリンピック・パラリンピ…
真面目なことを書き過ぎて疲れて来たので、おバカなテーマに戻る。漫画でも映画でも、せっかくの初登場場面において、小泉響子はなぜ後ずさりながら教室に尻から入るのか。コソコソする事情は分かる。悪魔系バンドの追っかけで、本日も遅刻。 しかし、前向き…
遠い昔の微かな記憶だが、テレビでジョー・フレ―ジャーの記者会見を観た覚えがある。当方は、まだ小学生だったか。アリに勝ったフレージャーは、背広姿だったから試合直後ではない。うろ覚えだが、こんなことを言っていた。私が勝手に、べらんめえ調で意訳し…
999回目とくれば、スリーナインだ。あいにくコミックスは実家に置きっぱなしとあって、これを機に何年かぶりで宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を読んだ。毎回、読後感が異なるのだが、今回は正直いって、読むんじゃなかったと思った。そういう訳で、本稿の感想文…
いったん映画から漫画に戻る。ご近所というのは、ケンヂたちの商店街とその周辺のことです。かつて一とおり漫画の感想文を書き終えた時点で、分からないことは後回しにしたまま、その後も放置しているので、これでも気になっているのだ。このため、ときどき…
今日は感想文とは関係が無い。取りとめの無い文章になるがご勘弁を。1982年の夏、私は一人で四国へ旅行に出かけた。鉄道の一人旅。もう大学の最終学年なのに、まだ内々定も得ていない8月だった。だが、この夏休みに四国・九州を旅するため、何か月もバイトし…
私にとっての「マック」は、アップルのコンピュータが出るまで別の意味を有しておりました。最初に覚えた英語”mac”は、英英辞典にも正式に載っている「マッキントッシュ」の略語で、レインコートの別名である。ビートルズの「ペニーレイン」に、大雨の中でも…
歳もとったし健康も害することが多くなって、だんだん昔の話を書き留めることが多くなって参りました。記憶では、サンフランシスコには1989年から91年の約2年間、日本企業の駐在員として働いていた。それまでロスアンゼルスにいたのだが、異例の外国内での転…
今のところ痛み止めのおかげで大人しくしている痛風について、先日ブログの記事を書いたときのこと。いつもの楽しみである何の歌詞を最後に引用しようかと考えていた際、風が吹いただけで痛い病気という箇所で、デヴィッド・ボウイの「風が吹くとき」を真っ…
2015年もあと数時間を残すのみ。今日は映画から離れて雑談です。どうやら幸い、西暦は終わりそうになく、使徒も出現しそうにない。以前「20世紀少年」と「新世紀エヴァンゲリオン」の共通点として、両作者と私が同い年であることと、2015年が厄年であること…
多数決は民主主義の原理ではござらん。大半の人が賛成してくれないというとき(国会でいうと、立ち上がっただけで賛成多数につき可決ということにならないとき)、やむなく白黒丁半をはっきりさせるために使う最後の手段に過ぎない。反証の好例が議員の選挙…
そろそろ映画の感想文をまとめて書いていこうと思う。その前にこれまで書き残した断片のようなものを一まとめに記します。先日の積み残し。「ゴールデンスランバー」で名前の分からなかった若い俳優さん。ちゃちゃっと調べられる世の中になり申した。 キルオ…
「のろし」は、第5集第4話のタイトルになっている。それが描かれているページには、「よげんの書」でも屈指の稚拙な絵があり、しかも説明文がないため、描いた本人のケンヂが思い出せないでいる。昔の少年誌の特集では野球、プロレス、幽霊・おばけ、人類滅…
先日の宣言どおり、映画「ゴールデンスランバー」を観ました。この作品は原作小説のストーリーやセリフをかなり忠実に再現しているので、映画の感想文というより役者の感想文のようになりそうだ。相変わらず私は脇役好きなので、そちらに重点が傾く。今の邦…
今回は後半こそ漫画の感想文ですが、その前に楽しくない現実の話題にも触れますので、そういうのはご勘弁という方は読み飛ばして下さい。本日すなわち8月20日は、ケンヂおじちゃんの誕生日である。56歳、おめでとうございます。作者がこの日を選んだ事情は知…