おじさんの雑記帳 

「20世紀少年」の感想文そのほか 寺本匡俊 1960年生 東京在住

2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

明治百年 昭和百年  (20世紀少年 第910回)

少し前に雑誌を読んでいたら、明治百周年なるものを取り上げた記事があった。仮にそのまま明治が続いていたら、明治100年は西暦でいうと1968年にあたる。ケンヂたちは小学校3年生、私は2年生。(訂正:1968年は満100周年記念。年号が続いていたと仮定すると…

おまけ  (20世紀少年 第909回)

感想文らしきものは前回で書き終えたのですが、若干、言い洩らしたなと感じたことを追記します。両方を観た方はご存じのように、この映画は劇場公開時の約2時間のヴァージョンと、その後に監督が大幅に追加延長した約3時間のヴァージョンがある。今回、私が…

過去のおわり  (20世紀少年 第908回)

前々回と前回の続き。アルフレードの葬儀に参加したトトを迎えた村の人々の反応が興味深い。男たちは穏やかに黙って彼と目を合わせるばかり。他方でトトの母親や、アルフレードの妻のアンナおばさんや、エレナは堰を切ったようにトトを語り、アルフレードを…

次の館長 最後の夜  (20世紀少年 第907回)

前回の続き。神父さんの後任の映画館長には、ナポリから来た男が就任した。まさかの火事で、シネマ・パラダイスは焼け落ちてしまう。直前まで映写技師の好意により、屋外の急設スクリーンで映画を楽しんでいた群衆は、炎と煙に恐れをなして恩人を置いたまま…

A Day in the Paradise  (20世紀少年 第906回)

もう二年も前になる。カンナが鳴浜町に向かうくだりで、映画「ニュー・シネマ・パラダイス」を引き合いに出した。その後、同映画の愛好者でもあられる●ンヂ様より度重なるコメントを頂戴したこともあり、もう一度観て、もう一度書きたくなった。これから三回…