おじさんの雑記帳 

「20世紀少年」の感想文そのほか 寺本匡俊 1960年生 東京在住

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

アンダーグラウンド  (第1112回)

前回の続きのようなものから始めます。月に一回程度のことだが、築地近辺に行く。巨大な聖路加国際病院を見上げて歩く。ここまで大きな建物を必要とする理由の一つは、日野原重明元院長がチーム医療、人間ドック、救命医療などの概念と体制を導入してきたか…

ローマ温泉  (第1111回)

また取り留めのない感想文に戻ります。映画「20世紀少年」において、ニタニ神父は、死んで生き返った人間は、史上、一人しかいませんと仰っている。神父さんのご発言であるから、これはイエス様の復活を指しているに違いない。 以下、いつものようにキリスト…

言いたいことは今のうちに  (第1110回)

先日、長いこと観よう観ようと思いながら、20年も経ってしまった映画「エネミー・オブ・アメリカ」をレンタルで観た。アメリカの外敵なんて、世界中にいるから珍しくも何ともないのだが、この映画のエネミーはそうではない。 原題は「Enemy of the State」、…

も一度やるなら7月だ  (第1109回)

戦争の話が続いたので、今回はのんびり映画鑑賞。アメリカ映画「SULLY」(2016年)、邦題は「ハドソン川の奇跡」。奇跡的であっても、奇跡ではない。監督はクリント・イーストウッド。主演はトム・ハンクスで、彼が乗るとアポロも飛行機も壊れる。 サリーち…

ながい旅  (第1108回)

先述のとおり、映画「明日への遺言」は、大岡昇平「ながい旅」(角川文庫)が原作です。エンディングのクレジットに、ちゃんとそう書いてあるし、いい場面を幾つも丁寧に拾っている。法学と仏教の難しいところは、適度に抑えている。 誰の何が「明日への遺言…