2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧
大型連休中に下書きを書き溜める予定だったのに、ことのほか仕事や勉強が忙しくなり在庫払底のピンチ。このままでは連載に穴を空けるかもしれません。連載といっても誰かと何かの約束も契約もしていないのに、何でこんなに頑張っているのかしらん。ほとんど…
第21集の62ページ目、悪い夢から覚めた将平君は、「グータララ♬ スーダララ♬」と歌って踊る旅の仲間に「ケンヂさん、どこ行った?」と尋ねている。人々が寄り集まって合唱する歌は、いつも間にか政府公認の「ハロハロ音頭」からグータラ節に替わっているのだ…
第21集あたりまでは、無辜の民草が銃殺されたり殺し合ったりと読むのもつらい場面が多かったのだが、この第21集でようやく”ともだち歴”時代の悲惨さも描き尽くされたようで残虐なシーンが減り、代わって万博や少年時代やヴァーチャル・アトラクションの場面…
第21集あたりから火星移住計画が話題になり始めているので、ちょっくら脱線してレイ・ブラッドベリの話でもしたくなりました。手元の文庫本「華氏四五一度」のあとがきによると、彼は1920年にアメリカのイリノイ州で生まれ、シカゴでハイスクールを出てから…
信心などないくせに妙に宗教に関心のある私は、キリスト教のコンクラーベという儀式(かな?)の名前だけは若いころから知ってはいたのだが、まさかこの感想文を書いている最中に、コンクラーベが実際に行われるとは思っておりませんでした。何でも数百年ぶ…
小欄ではマスコミの言葉づかいに文句をつけるのが一つの楽しみとなっている。インフルエンザを「インフル」と省略する態度が気に入りません。確かに長い単語だが、テレビジョンを勝手にテレビと略していたころとは時代が違う。 ソバ屋の蛙もグローバリズムを…
第21集第2話のタイトルは「法王の使者」。登場するメッセンジャーは利発な少年である。久しぶりにヴァチカンの絵が出てきた。サンピエトロ広場は、現実の世界でもこの春は大賑わいになっていたが、漫画では法王の重病説が流れていて人々が祈りを捧げに集まっ…
先日、新聞か雑誌の記事を読んでいたら、最近、映画化されて評判になったミュージカル「レ・ミゼラブル」で、ジャン・バルジャンが娑婆に戻ってからもジャベール警部に囚人番号で呼ばれ続けて憤慨するシーンがあるというようなことが書かれていた。しかし私…
コンチは部屋の中でかたくなに”ともだち”賛歌を唱える相手を見離して、お菓子屋さんを去った。「くそったれ」と運転しながら悪態をついている。あんな奴のためにも、あの曲をかけてかけてかけまくってと決意を新たにするのであった。 そのころ再び一人ぼっち…
このブログで何度も私は、いたずらに昭和時代を懐かしむ風潮に文句を言ってきた。確かにいろんな意味で良い時代であったと思うけれども、嫌なことも多くてそこから目をそむけたまま、昔はよかった今はひどいでは、若い人にきわめて無礼であろう。こういう時…
第21集の20ページ目。コンチが驚いたことに部屋の住民(?)は「おまえラジオのDJだろ」と正しく指摘してきた。ラジオで声を聴いていたので、すぐわかったのだそうだ。DJの声質やしゃべり方は個性があるもんね。コンチはリスナーがいたと知って喜び、さっき…
今日も雑談風です。第21集においてキリコの記憶としてサダキヨではないナショナル・キッドの少年が初登場した。これまで、このコの話題を出すたびに、もう一人のナショナル・キッドなどと書いてきたのだが、もうそろそろ面倒になってきた。これからは、かな…
このブログは原則としてページの順に感想を書いているのだけれども、往々にして過去に遡ったり、先々の話題に触れたりする。後者は思いついたことを忘れないうちに書くだけなのだが、前者の理由はいろいろで訂正だったり追記だったり、今回のように単に気ま…
第12集第1話のタイトルは「あんた誰!?」という。第20集には「あなた、誰?」というカンナの驚きの声や、「あのコは誰?」というキリコの恐ろし気な問いが出てきたが、この章にも「Who are you?」がたくさん出てくる。冒頭、以前も出てきたDJの発信基地にあ…
第21集の巻名は「宇宙人現る」というサダキヨが喜びそうなタイトル。でもこの宇宙人は実際にはケンヂのことで、主人公が東京に戻ることにより、「20世紀少年」もようやく終盤と呼ぶべきところまで来た感じがする。表紙の絵は、原っぱにある秘密基地の前に立…
また筋と関係のない話から始めるのだが、この下書きを書いている週末の前日、用事があって東京都世田谷区の京王線芦花公園駅まで出かけた。大雨が降っている。一時間ほど早く着いてしまい、しかも腹が減っている。駅前から甲州街道に延びる商店街で食事をす…
勿体なくもキリコに手打ちソバをほめてもらったケロヨンは、死なないでくれよと泣いている。さらに「カンナにも食べさせてあげて」という母の声を聞いて、彼は「当たり前だ、みんなでソバパーティーだ、ちくしょお」と吠えている。昔の年寄はクシャミをした…
第20集の第11話、「24時間の人類」はキリコの人体実験の結末が中心となっているが、冒頭には彼女の中学生時代と思われる公園の風景が描かれている。そばのブランコで遊んでいるのは近所の幼い兄と妹であろうか。木漏れ日が揺れる公園のベンチに座って、キリ…
ロボットの設計図を前にして、さすがのヤン坊マー坊もしばし絶句したのち、片方が「すごいな、完璧な設計図だ」と感嘆し、もう一方がリモコン操縦も乗り込んでの操縦もできるんですねと確認している。教授は1997年のロボット会議とその後の経緯を思い出した…
第20集の第10話はドクター・ストレンジラヴ敷島教授と、彼の工場を訪問したヤン坊マー坊の珍問答で始まる。教授はやはり機械の修理が生業のようで、そこらに置いとけば直しとく愛想がないが、双子に違う要件だと言われ、「おまえら、殺し屋か?」とずいぶん…
マー坊が自己紹介をした次のページは不燃物のゴミ(昔はガラクタと呼んだ)が積み上げられた場所に、強い風が吹いている。そこにまた太った初老の男が出てきて、新調したばかりというスーツに針金を引っかけて怒っている。彼がマー坊でないらしいことは、前…
第20集の161ページ目。鼻先にオッチョの棒を突き付けられて冷や汗をかいているマー坊だが、「今だってさ、万丈目からの連絡を待っていたんだ」と不思議なことを言い出した。マー坊によると「俺は万丈目派」であり、万丈目からカンナやオッチョやユキジのこと…
これから感想文を書くにあたり、いちいち双子の片割れとか、ヤン坊マー坊のどっちかなとど書くのも面倒なのだが、幸いなことに間もなくそれぞれが名乗りを上げるので(これが嘘でなければだが)実名で書くことにする。一般に双子は双子扱いされるのを嫌う傾…
心理学に興味をお持ちの方は、われわれの人柄の構造を図であらわした三重丸の同心円をご覧になったことがあるかもしれない。第20集の表紙絵にある”ともだち”マスクの目玉は二重丸だが、これに輪がもう一つ増えたものだ。私も最近立て続けに2つのセミナーでそ…
第20集の第9話は「どっちがどっち!?」という妙な題名がついていて、西暦2000年以来、久しぶりに史上最悪の双子が登場する。最初の遭遇者は「ともだちタワー」とやらの地下にある工場に入り込んだオッチョとユキジ。この両名は冷静沈着な人物であり、雨の新宿…
フィクション作品のキャッチ・コピーや、文中で過去の出来事を強調するときの決まり文句の一つに、「すべては○○が始まりであった」といったような表現がある。「20世紀少年」ならば、すべては秘密基地で始まったとも言えるし、すべては「よげんの書」が始ま…
とうとう、この場面が来てしまった。この”ともだち”がなぜ、「僕こそが、トゥエンティースセンチュリーボーイだ」と主張するのか。また第8話のタイトルにあるように、どうして「僕こそが」と強調するのか。ほかにも混乱要因があって、ずいぶん考えたのだけれ…
第20集第8話の「僕こそは」は、万丈目のご遺体の絵から始まる。カンナに”絶交”を宣告した”ともだち”は、彼女に背を向けて立ち去ろうとした。カンナは「”絶交”って...」と顔面蒼白であるが、彼女は”ともだち”用語としての”絶交”の意味を知っているのだろうか…
カンナが食事を食べ損ねていたころ、武器所有の廉で連行されたオッチョとユキジの二人は、意外なことに拘束を受けることなく、応接室のような小さな部屋に二人で立っている。第20集の130ページ、ユキジはこのままではカンナも含め、三人とも殺されると危機感…
少し前の話題になるが、WBCはちょっと残念な結果に終わりました。とはいえ準決勝まで厳しい戦いを繰り広げたのだから、選手の労をねぎらうべし。プエルトリコも強かったが、ドミニカ共和国はその上を行った。もう何年も前にアメリカのMLBでは、登録選手のう…