2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧
かつて、ジャズには興味がないというようなことを書いてしまったことがあって、少し後味が悪い。全く聴かないわけではないし、楽しい思い出もあるので、本日は出直しです。1990年代の前半に2回、ニュー・オーリンズのバーボン・ストリートに行ったことがある…
仏教では僧侶になることを、仏門に入るとか出家するなどというが、カトリックでは司祭になることを何というのだろうか。それ相応の教育を受ける必要があるはずだが、仁谷神父の場合、日本では行動の自由がない以上、おそらく先ずはこの神父(法王は最後まで…
以前ここでボブ・マーリーを話題に出しておいて、ジミー・クリフに触れないという手はない。若いころ、ボブ・マーリーが出てくる映画を観てから、まず私はウェイラーズのベスト・アルバム「LEGEND」を買い、続いてレゲエの代表曲をかき集めたようなアルバム…
ここ3回ほどの小欄の下書きは、新潟県の栃尾又温泉で湯治滞在中に書いたものです。この温泉には去年の3月にも参りました。震災の直後のことで、そのころ放射能だ買占めだと東京も荒んだ感じになっていたため、予定通り遠慮なく出かけた。例年より春が遅かっ…
第15巻の第5話「2001年の勇気」と第6話「2001年の別れ」は、その名のとおり時代設定は2001年で、舞台は中華人民共和国の甘粛省。同省は中国の北西部に位置し、黄河の上流域にある。ただし、その地にあることになっている物語上の地名の青洞鎮、西燕地区、青…
ドンキーを感激させたアームストロング船長が他界した。フクベエが共感したコリンズ飛行士はお元気だろうか。今やアメリカは月を捨てて火星にご執心だが、威張るためには何でもするのがあの国のすごいところです。 第15巻の74ぺ―目、ともだち記念館の前には…
仁谷神父たち中高年が薄暗い会議室で頭を抱えている頃、さすが若いだけあってカンナと蝶野刑事は、もっと積極的な行動に出ている。もっとも、例によって勇ましいのは遠藤カンナだけで、チョーチョはビビッたり、たまげたりしているばかりで終わる。伝説の刑…
第15巻の第4話は「蠢く真実」。蠢くと書いて「うごめく」と読む。春の虫虫、目に浮かぶようだ。私のような昆虫好きにはどうってことはないが、虫嫌いの人にはたまらん字面かもしれません。しかも第4話の扉の絵は、雨の中でニヤニヤ笑っている”ともだち”の絵…
会わせたい人がいると言って、蝶野刑事がルチアーノ神父を連れ出した先は、仁谷神父の教会であった。容疑者を勝手に連れ出すとは違法行為であると前回書いたけれども、この刑事には已むをえない事情がある。前年に初めて法王暗殺の情報を入手したとき、彼は…
私のカリフォルニア駐在は、ちょうど日本でバブル景気があった時代で、ロサンゼルスとサンフランシスコにそれぞれ2年余りの滞在でした。この週末、当時すでにその名を知っていた方が二人亡くなった。両方ともスコットさんで、一人は映画監督のトニー・スコッ…
昨日(8月20日)は、ケンヂおじちゃんの誕生日でしたねえ。私としたことが。おめでとう。 第15巻の第3話は、「刺青の男」というタイトル名。レイ・ブラッドベリの短編集にも、ローリング・ストーンズのアルバムにも同じ邦題のものがある。どちらも、もう20年…
今回は1995年のナポリが舞台です。ナポリには行ったことがない。その名を知ったのは、スパゲティのナポリタンか、「ナポリを観てから死ね」か、フィンガー5の歌詞に出て来た「ナポリの盗賊」か。昔からギャングで有名だったのだろうか...。そういえば同市の…
私が枢機卿という言葉を知ったきっかけは、小学校の図書館で借りて読んだデュマの「三銃士」に出てくるリシュリュー枢機卿である。あの堂々たる悪役振りの記憶が、どうしても「枢機卿」という言葉の印象として付いて回る。そして、第14巻の第2話「陳腐な日本…
ルチアーノ神父は、持参した本の作者コラーニさんに対して、失礼とは思うがと断りつつ、「おそろしく陳腐な内容」だと酷評した。偽書というものに詳しくないので、受注生産するものなのか、それとも自分の判断で作って売るのか知らないが、本件に限れば前者…
第15巻の16ページ。故ぺリン神父の蔵書の中から或る本を見出したルチアーノ神父は、その伝票の発行元である本屋を訪問した。その本は古い写本に見せかけているが、ルチアーノ神父によると「専門家がみたらすぐ分かる」程度の代物で、つい最近つくられたもの…
第15巻の主要登場人物の一人であるルチアーノ神父は、自ら調査し導き出した結論を携えて日本に渡り、その情報を仁谷神父に伝えることに成功したが、ヴァチカンのカレンダーとも言うべき西暦の終わりを食い止めることはできなかった。だが、二人の神父の活躍…
ロサンゼルスに住んでいたころ、太平洋戦争中にアメリカの強制収容所に入れられていたという日系のご老人二人と知り合いになった。強制といってもアウシュビッツのようなものではなくて、週末など許可さえ得れば街中に買い物に行くこともできたらしい。それ…
第15巻に入る前に、少し寄り道します。仲間と友達という言葉は同じように使われることもあるが、似て非なる部分もあり、「20世紀少年」においては意識的にかどうか分からないが、微妙に使い分けがなされているように感じる。さらに、物語においては、普通の…
十数年前に散歩して歩いた懐かしいロンドンの街を、男子マラソンの選手たちが駆け抜けて、オリンピックが終わりました。日本時間で今朝行われた閉会式には、このブログでも名を挙げたブライアン・メイ、ペレ、ロジャー・ダルトリー、ピート・タウンゼントが…
オリンピックに限らず、ちかごろの日本人が乱発する「努力は必ず報われる」という言葉があまり好きではありません。気合いを入れるためというならば、分からないでもないけれど。だってスポーツひとつとってみても、ほとんど全員、負けて帰るのに(勿論だか…
みなさん眠たいとおっしゃるが、よくまあ深夜・明け方まで起きてテレビを観るものだなあ。夏の甲子園も始まったし、スポーツ好きは寝る間もないのではありませんか。 第14巻のドンキーの科学論は、月の話題で締めくくりとなる。いわく、月にウサギなんていな…
前にも書いたのですが、実力伯仲の世界であれば、勝った負けたは時の運だと思っている。高校三年生のとき母校が夏の甲子園に出た。一回戦は辛勝、二回戦は惜敗だった。先日そのときのチームの主将と酒を飲んでいたときに、二回戦は勝てた試合だったなと言っ…
オリンピックでは、なぜか昔からメダルの数とか色とかにはあまり興味がなくて(もちろん日本人選手が表彰台に上がるのはとても嬉しい)、むしろ、いい試合や演技を見せてもらうのを楽しみにしています。ミュンヘンの男子バレー、シドニーの高橋尚子、北京の…
私はボクシングも好きです。バンタム級の清水聡選手は、オリンピックに出たくてプロの誘いを断ったという勇士だ。応援せずにおられようか。彼は2回戦で、あやうく負けそうになった。相手のアゼルバイジャンの選手が6回も膝をついたのに、レフリーは1回もダウ…
ラグビーで試合終了を意味する「ノー・サイド」(もはや敵味方に非ず)という用語が好きな人は少なくないと思う。勝負が終わったらもう仲間なのだ。昔から人口の割に日本は金メダルが少ないと言われ続けているが、多分こういう国民性と表裏一体であって、相…
数年前のことになるが、もう何大会にもわたってメダルがとれなくなった男子マラソンの関係者が語っていたことである。アマチュア・スポーツは大会数も国別の出場枠にも限りがある。ある時期に世界レベルの優れた選手が数多く出てくると、そのあとで空洞化の…
今回も雑談から始めます。1968年、蛙帝国とメキシコ・オリンピックの年、小学校2年生だった私たちの間に流行り歌があった。生まれて初めて唄った英語の歌かもしれない。もっとも英語の歌詞の部分は歌えなくて、最後のコーラスだけだったが。 しかも発音が分…
今回は、小学校6年生のヨシツネの話題に入る前に、関連して少し真面目に脱線します。「ギャング・エイジ」という言葉を初めて耳にしたのは、去年か一昨年の或るセミナーの席上で、講師は精神科医かつ産業医の先生、内容は近年、職場で大きな問題になっている…
内村の個人総合優勝はお見事でした。彼は子供のころトランポリンで運動の感覚を磨いたというのが面白い。スポーツでは砂浜を走ったり高地でトレーニングしたりと、普段よりも負荷をかける方法で筋肉や心拍・肺活量を鍛えるという話は良く聞くけれどそれとは…
なぜか今朝から、このブログの文末に広告が自動的に掲載されるようになってしまいました。しかも、かつては無かった過去のブログにもアップされている。解除したいのですが、方法が分かりません。ポイントも不要だし。どなたかご存じでしたら教えてください…