おじさんの雑記帳 

「20世紀少年」の感想文そのほか 寺本匡俊 1960年生 東京在住

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

人工知能の慰霊  (第1131回)

変なタイトル。そもそもが、何回か前にAIについての雑文を書いたところ、そのあとでAI関連の変な報道が二つ続いたからだ。ご覧になった方も多いと思う。一つは中国発のニュースで、AIの知能指数はニ三歳ぐらい、せいぜい6歳児程度だというもの。 もう一つは…

明かりの下の燭台  (第1130回)

いじめの問題を考えるのは難しい。ここしばらく幾つか試してみたが、まとまりがつかない。ともかく今回も思いついたことを書きます。本日(2017年10月22日)は、日本の政治社会が大きく変わるかもしれない衆議院選挙が行われた。投票に行ってきました。大型…

私を離さないで  (第1129回)

先月(2019年9月)、お彼岸の墓参を兼ね所用で帰省したとき、母親が「日の名残り」を読んでいて、「あんた、カズオ・イシグロって、どう思う?」と訊かれた。私は映画で「日の名残り」と「私を離さないで」を観ただけで、翻訳を読んだことが無い。 その映画…

弱い者たちが夕暮れ さらに弱い者をたたく  (第1128回)

THE BLUE HEARTS の代表曲の一つ、 「TRAIN-TRAIN」の一節。いじめの問題も含め、人間関係における暴力沙汰の重要な側面を鋭く衝いている。 ハラスメント対策の専門家に聞いた話では、いわゆる「パワハラ上司」は、自身の上司やその上の経営者との間に、何等…

香香  (第1127回)

上野公園は、拙宅からゆっくり歩いて20分ぐらいなので、格好の散歩コースになっている。先週末も歩いてきました。早朝だったから人通りは少なかったが、日曜日なので後から混んだはずだ。パンダの赤ん坊がいる。 先月だったか、名前が「シャンシャン」(香香…

じっと我慢の子であった  (第1126回)

昨日の続きです。前々回、いじめの問題には即効性のある万能薬などないと、いきなり身もふたもないことを雑に書いたので、少し気になっておりました。とはいえ、やはり無いものは無い。いじめは人間関係の中で起きる。完璧な予防方法があるなら苦労はない。 …