おじさんの雑記帳 

「20世紀少年」の感想文そのほか 寺本匡俊 1960年生 東京在住

2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

おばけ (20世紀少年 第810回)

まずはお詫びと訂正から。前回、ケンヂが入り行く先のヴァーチャル・アトラクションは1969年の夏と書いたのですが、正しくは1970年でした。単なる思い込みによる勘違い。1970年であることは、万丈目とケンヂの会話からも、フクベエたちが5年生であることから…

延長戦へ (20世紀少年 第809回)

丸い卓袱台に行儀悪く突っ伏したままで、ヨシツネは「ケンヂ、ヴァーチャル・アトラクションに入るんだ」と言った。「え?」と叫ぶユキジの顔がとても怖い。一件落着したはずではなかったのか? だがマルオの補足説明によると、連合軍はまだ”ともだち”が何か…

お疲れさん (20世紀少年 第808回)

上巻の88ページ目。ユキジの昔話が終わり、夜の空き地に立つ小さな小屋が描かれている。この小屋は第19集の最後に出てきた。ヨシツネが玄関先を掃除していた最後の秘密基地である。ここに隊長は自らも含めると9人の戦士をお招きして、慰労会を開催することに…

後ろ姿のケンヂ (20世紀少年 第807回)

上巻第4話のユキジ対ケンヂの過去形三連戦は、緒戦がユキジのKO勝ち、第二戦もユキジが判定に持ち込み、柔道家らしく優勢勝ちで逃げき切ったが、第三戦は云わばケンヂの不戦勝となった。場所はライブハウスの「B.C.G.」というワクチン的な店。年代は不明だが…

甲州街道のダイヤモンド (20世紀少年 号外)

久しぶりに脱線したくなりました。政治の話が含まれます。私は中村のお兄ちゃんのようにノンポリなので、相手構わず言いたい放題ですが、特定の政党を支持なさっているかたは御気分を悪くするおそれがありますのでご遠慮ください。まずはTPP。やっぱりアメリ…

横恋慕 (20世紀少年 第806回)

小中学生の頃のユキジの髪型は、磯野ワカメと似たオカッパ頭であった。1997年と2000年の登場時には長く真っ直ぐに下ろしている。21世紀になると三つ編みにしているのだが、普通、順番としては三つ編みはごく若いころではなかったろうか? どうも女の髪型には…

唇よ、熱く君を語れ (20世紀少年 第805回)

去年だったか大学生になる息子に、近ごろどんな歌手が気に入りなんだと訊いたところ、「んー、わたなべまちこ」という鈍い返事が返ってきた。さほど珍しくもない氏名だから新人かとも思いつつ、例えばどんな歌だと重ねて問うたところ、「かもめが翔んだ日」…

決着のはじまり (20世紀少年 第804回)

上巻の74頁で国連のプロファイラーが「これです」と差し出した紙には、「反陽子ばくだんで世界はほろびるだろう」と書かれている。この「○○だろう」という文末は「しんよげんの書」独特の文体であり、ケンヂがガキのころ書いた「よげんの書」は基本的に過去…

知らねえ (20世紀少年 第803回)

昨日の報道によると、軍縮目的の国際会議で「殺人ロボット兵器」の規制が議論されたらしい。まだ実戦配備はされていないそうだが、アメリカなどが開発中とある。あの国は開発が終われば必ず使う。原爆や枯葉剤や無人飛行機で証明済みだ。なお、盗聴といえば”…