おじさんの雑記帳 

「20世紀少年」の感想文そのほか 寺本匡俊 1960年生 東京在住

凶暴法案  (第1100回)

 この法案が成立する前に、言いたいことをいっておかないと我が身が危ない。共謀罪を防がないと、どうしてもオリンピックができないという、たってのお願いだったのだから、せめてオリンピックが終わったら元に戻してね。

 そもそも(これは今年の流行語大賞だな)、法律を作れば犯罪はきちんと防げるのか。法の抑止力は、普段悪いことをしない大抵の人たちが、はずみで軽犯罪に手を染めるのを抑える効果は確かにあると思う。例えばコソ泥とか、ノゾキとか。でもどうでしょう、テロリストが法律を守るか。

 本日は衆議院の法務委員会で、共謀的な採決が行われました。賛成した三政党の各位におかれては、法律が成立した途端に、共謀罪で捕まらないようにご注意願いたい。


 「警察なんか、大嫌い」というセリフが出てくる漫画を読んできたが、頼みの綱は警察だと思う。どうぞ、お手柔らかに。一般人は対象にしないとおっしゃるが、調べてみなけりゃ一般人かどうか分かるはずがないと思うのは私だけか。

 今は人が集まらなくても、ネットで連絡取り合い、初顔合わせで人殺しまでする連中が出てきているのだから、個人の通信を傍受しなければ、ちゃんと調べることもできないでしょう。


 カジノ法も、もう一度、考え直した方がよいのではあるまいか。金づるが世界中から集まるところだ。反社会的な組織の方々が、一番喜んでいるはずだと思う。アメリカにいたころ、「ラスベガスで注意すべきこと」をアメリカ人が教えてくれたものだ(もう書いた)。
 
 このノゾキ法が、まさか私たち世代の遺産になるのだろうか。現実と混同されると作者は嫌うだろうが、「20世紀少年」は現代の黙示録になりかねないという嫌な予感がする。映画では、今年はともだち歴3年だったな。焚書坑儒始皇帝すら滅ぼしたのに。首相におかれては、つつがなきや、でんでん。






(おわり)





丘の上のホテルより、成田空港の夜景
(2017年1月10日撮影)










 ソルスベリーの丘に登ると
 町の灯りが見えた...

 子よ 支度せよ
 我、来れり
 汝を連れ戻さんがため

      ”Solsbury Hill”  Peter Gabriel


 
















































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