2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧
少し日が経ってしまったが、かつて5月27日は海軍記念日だった。日付は日本海海戦に由来するのだが、興味が湧くのは敵将ネボガドフが降伏し相手の艦隊が実質的に壊滅したのは、翌28日のことである。誰も異存がないほどに初日で決着がついたらしい。 この27日…
私がここで貧乏だった子供時代のことを平気で書けるのは、その程度の貧乏で済んだからだ。もっと貧しかったら、または、今も同じくらい貧しかったら、オッチョの表現を借りると、「懐かしくも何ともないね」という心境になって話せなくなってしまうだろう。 …
今回は真面目に漫画の感想文に戻る。先日、心理学の本を読んでいたら、わずかながら「おたく」の話題が出て来た。語源は「御宅」で、こちらは古い映画を観ていると普通に出てくる。かつての「おたく」たちは、そう呼び合っていたらしいのでこの名が付いたと…
日活が来年を目途に、ロマン・ポルノ・シリーズの制作を再開するとの報に接し、近年まれにみる快事、太平の眠りを破る朗報、まこと欣快の至りである。私も久しぶりに映画館に行きたくなってきた。あれは自宅のディスプレイにて、こそこそ観るべきものに非ず…
最初におまけ。先日、浦沢さんと庵野さんの生年が私と同じという話題を出したときに一つ書き忘れた。こちらは作者における共通点ではなく、エヴァと20世紀少年という作品における共通点。2015年である。 これに気づいたところで、なぜ2015年なのかという頭痛…
本日はかつて好きだった天文に関する雑談です。先日のニュースで、わが国は3年以内に月面着陸の宇宙船を飛ばす計画であり、また、日帰りの宇宙旅行も早ければ本年内に開始するのだという。後者は弾道飛行というもので、放物線を描いて落ちてくる。これは飛行…
既視感のことを、昔は英語でデジャヴと呼んだ。近ごろは本家フランス語読みで「デジャ・ヴュ」と書いてあることが多くなった。いま見ている光景を、かつてそっくり同じように見たという不思議な感覚である。何やら記憶や夢と関係がありそうだが、そのメカニ…
話題はケンヂたちのバンドである。名前は今もない。生放送の事故で追い出されたときは、ボーカル兼ギタリストの別名から採ったのか「バカバンド」と呼ばれていたが、まさかこれが本当のバンド名ではあるまい。宮本武蔵の漫画名と少し似ている。映画ではポス…
米国の「ローリング・ストーン」誌はランキングを作るのが好きらしく、いろんなジャンルを拵えては毎年のように、ベストは何だった、この作品は何位だったと順番を付けて発表しては商品にしている。ネット時代が来て、昔のヒット作も振り返ることが出来るよ…
最後にもう一度、終幕の屋上のことを考えてみたい。その前に、第22集から「21世紀少年」にかけて描かれているバッヂ騒動の顛末をもういっぺん振り返る。最初にお面の少年が当たり券を持ってバッヂを持ち出し、これを少し陰のある表情で見ていたケンヂが、は…
2015年はカツマタ君の世界大統領就任の年であることから、カツマタ君特集を連載中。今日は特にマニアック。彼の名は主に幽霊としてだが、何回か物語の冒頭から中盤にかけて出てくる。ドンキーの葬式が初出。次に第11集で山根がカツマタ君の幽霊と夜の理科室…
前回の続き。後半の21世紀ケンヂは口数の少ない偏屈なおっさんとなって再登場する。その彼が北海道から東京への旅の途中で、珍しく過去を語るシーンが三回ほどある。相手の一人は、諸星さんの仇で、関東軍の総統に落ちぶれている長髪男であった。第19集。訊…
これから4回に分けて、以前、先送りにした諸問題をもう一回、考える。連休中に下書きしました。いつもどおりの言い訳で始まるが、現時点で回答を出せる自信はないし、出しても正解かどうかは分からない。でも再考すると宣言した以上は守る。とはいえ一度に何…
連続して真面目なことを書いたので疲れた。せっかくの連休。休まなくては。今日から元のグータラ・ブログに戻る。お題は「よげん」にする。先日、新聞記事を読んでいたら、以前の小欄でも触れたように、オウムの被害者と信者を取材して本を出版した村上春樹…
その昔、メール友達というのが流行った。私が使っていたサイトは怪しげなものではなく(すでに怪しげなものもあった)、大昔でいうと子供向けの雑誌などの最後のほうに、「文通しましょう」という欄があったのと似たようなものである。2000年代の初めの一時…