おじさんの雑記帳 

「20世紀少年」の感想文そのほか 寺本匡俊 1960年生 東京在住

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

バス停が小学生を待っている  (第1136回)

前回の続きです。宮城行の二日目、仙台から名取に移動した。右手の車窓から冠雪した山々が見える。ろくに地図も見ずに来たものだから、どこの何山か知らなかったのだが、名取駅前から乗ったバスの運転手さんは、「今朝初めて蔵王が真っ白になった」と言って…

青葉城  (第1135回)

前回の続きです。浪分神社からの復路は順調で、バスと地下鉄を効率よく乗り告げたので、日暮れまでの時間帯に仙台城址に行くことにした。見たいものが二つある。お馴染み伊達政宗像と、正岡子規が随筆「病床六尺」に書いた鵄(鳥のトビ)の像。 後者のトビ像…

浪分神社  (第1134回)

毎年一回、東日本大震災の被災地を訪問し、その記録や感想をここに残している。2011年の3月下旬、気を取り直して生活を立て直すため、気分転換にまず温泉に行き、そこで初めて漫画「20世紀少年」をみた。いわば、お導きのようなものです。 大人になってから…

浦川君  (第1133回)

前回の続きです。いじめとは、難しい問題に手を出したなあと実感しているところ。余談から始めると、私のPCでGoogleの検索をしようとしたとき、「君たちはどう生きるか」の著者名を入れたところ、例の押しつけがましい検索候補の一つに、「吉野源三郎 共産主…

君たちはどう生きるか  (第1132回)

この作品が漫画化されるという話を知ったのは、いじめに関する書籍をネットで渉猟していた数か月ほど前に、何かの記事で読んだ。更に追報で、宮崎駿監督が最後のアニメーション映画の題材にすると聞いた。楽しみではないか。娯楽は待つのも楽しい。 私はまだ…