おじさんの雑記帳 

「20世紀少年」の感想文そのほか 寺本匡俊 1960年生 東京在住

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

皇室と宗教に関する財政  (第1368回)

今回は少し強引な展開になるかもしれない。報道によると、わが首相はまた改憲についての言い回しを改めており、「日程ありきではない」と仰ったらしい。今までは、日程ありきだったらしい。内閣にお家騒動が相次ぎ、このままではお取り潰しではという危機感…

毎年度会計  (第1367回)

財政の章において、改正草案は第86条に新しい項を三つも新設した。他に例を見ない。よほど言いたいことがあるらしい。間もなく内閣の改造があるそうで、どうやら財政の担当大臣A君は留任するらしい。改正草案にも尽力された由、彼の主張として聞こうか。現在…

今日も頭がもつれている  (第1366回)

はたして、どうなるのでしょうね、憲法改正のお話しは。国会議員や報道機関にとっては、それどころではない疑惑や不祥事が多いようで、いま自民党の改正草案がどういう位置づけになっているのかさえ、私には分からなくなり申した。 しばらく様子を見ていたの…

ここからはお金の話  (第1365回)

憲法の第七章は「財政」です。前回、改正草案では、ここに追加新設の条項が多いと書きましたが、さっそく冒頭の第84条からお出まし。いつものように並べます。【現行憲法】第八十三条 国の財政を処理する権限は、国会の議決に基いて、これを行使しなければな…

しばらく休んでおります  (第1364回)

第六章の「司法」が終わったのを機に、しばらく休みました。これは主に、別のサイトで「伯父の戦争 祖父の人生」というテーマで集中的に書いていたため、余力が無かったからです。 このあと第七章が「財政」、第八章が「地方自治」です。一休みのもう一つの…

遠い夜明け  (第1363回)

あれと言う間に、通常国会が終わってしまった。憲法改正も宙に浮いたままで、少なくとも強引にどこかへ進むほどの余裕がなかった。それより、個人的に不気味に思うのは、教育のことだ。 今年に入ってから、事が多い。教育勅語の幼稚園の話から、口利きと公金…

分を弁える  (第1362回)

最初に、前々回から前回にかけての話題で、書き忘れたことがありましたので追記。前々回、「分限」という言葉について書いたものを再掲します。 「分限」という言葉が、改正草案の追加事項として出てくる。人事院のサイトに、分限制度の概要説明がありました…

国民審査  (第1361回)

先日、「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律等の一部を改正する法律」が成立しました。長すぎて覚えられない。改正後は、治安の維持が目的なのだから治安維持法と呼んでほしい。叩き壊された過去の法律と全く同じでは紛らわしいなら、シン…

身分保障  (第1360回)

今回と次回は司法の条項のうち、第77上および第78条。まずは、いまの憲法と改正草案の比較からです。 【現行憲法】第七十七条 最高裁判所は、訴訟に関する手続、弁護士、裁判所の内部規律及び司法事務処理に関する事項について、規則を定める権限を有する。 …

良心に従い  (第1259回)

ようやく第六章の「司法」に入ります。最初の第76条については、改正草案も仮名遣いを改めているだけのようなので、いまの憲法条文を読むだけといたします。【現行憲法】第七十六条 すべて司法権は、最高裁判所及び法律の定めるところにより設置する下級裁判…

言いたい放題の理由  (第1258回)

今回をもちまして、第五章の「内閣」が終わります。該当箇所について、いまの憲法と改正草案を併記します。最近、文章がまた荒れてきたので、今日はおとなしく済ませたい。【現行憲法】第七十四条 法律及び政令には、すべて主任の国務大臣が署名し、内閣総理…

総理と内閣の権限を増やしたいです  (第1257回)

憲法第72条は内閣総理大臣の仕事、また、次の第73条は内閣の仕事を、それぞれ定めている。いまの憲法は以下のとおり。【現行憲法】第七十二条 内閣総理大臣は、内閣を代表して議案を国会に提出し、一般国務及び外交関係について国会に報告し、並びに行政各部…

法三章  (第1256回)

とにかく改憲したいらしい。私も、まずは一とおり今の憲法に目を通すという作業を、優先しないといけないと感じるようになってきた。前にも書いたような気がするが、極右の言論人の中には、憲法は国家の統治機構だけ定めればよいという主張がある。 統治機構…