おじさんの雑記帳 

「20世紀少年」の感想文そのほか 寺本匡俊 1960年生 東京在住

しばらく休んでおります  (第1364回)

 第六章の「司法」が終わったのを機に、しばらく休みました。これは主に、別のサイトで「伯父の戦争 祖父の人生」というテーマで集中的に書いていたため、余力が無かったからです。

 このあと第七章が「財政」、第八章が「地方自治」です。一休みのもう一つの理由は、都議選が終わるまで、地方自治まで進めるのはやめようと思っていたこともあります。賛否いずれにせよ、特定の政党に傾くようなことを言いかねない気がしたので。


 その都議選も本日(2017年7月2日)に実施されています。夜には結果が出るはずだ。それにしても、立候補者の名簿が、ひながなと片仮名だらけで、まさか全員これが本名ではあるまい。幼稚園なみ。選挙カーも、相変わらずお名前の連呼ばかりで、私には消去法の手段として便利なだけだ。

 投票率はどうなるのだろう。この率が低いほど、固定票を見込む党は有利である。このため、都議選はせっかくこれまで梅雨時を選んで実施してきたのに、本日の都心は蒸し暑いとはいえ、雨は降らず薄日が差している。

 
 これまでの第四章から第六章までの「国会」・「内閣」・「司法」は、国家権力の三権分立の根幹に関わるもので、民主主義を標榜する国の憲法には、なくてはならない主役のはずだ。

 それと比べて、「財政」と「地方自治」は、いかにも地味です。簡単にいうとニュースになる頻度が低いし、学校の教科書にもあまり出てこない。かくいう私も、真面目に読むのは、今回が初めて。


 ところが、「改正草案」を一見して目立つのは、自民党がむやみに新設の条項を、この両章に加えていることだ。ちゃんとその数えていないが、それより分かりやすいのは、第六章「司法」の最後が、いまの憲法も改正草案も第82条で同じだから、比較もしやすい。

 ところが、第八章の「地方自治」の最後は、現行の憲法条文よりも改正草案が二つ多いため背番号がずれており、さらにその次に新たに緊急事態条項が入る。もっと意地悪なことを言うと、一番最後で条数の帳尻合わせまでしている。


 条文の個数はともかく、なぜ私にとっては地味な「財政」や「地方自治」の箇所において、かくも条項を増やしたいのか、今から興味津々です。たぶん利権(権力欲と金銭欲)に、直接、関係するのでありましょう。

 思えば、国家財政や地方行政は、地味であろうと、私たち平民の日常生活に密着しているはずのもので(税金・社会保険料が典型)、考えようによっては、永田町や霞が関より身近なものです。


 恥ずかしながら、当方が東京に長いこと住んでいるので、かくも鈍いことを申し上げておりますが、地方にお住まいの方々にとっては切実な課題であるはずだ。では、それをどう変えようとしているのか拝見します。

 改正草案そのものは、与党内でも要不要の意見が割れているようなので、そのうち反故になるおそれもありますが、比較は勉強しやすい手法なので、当面これまでのやり方のままで進めます。ただし、御大が「年内に改正案」などと仰っているので、途中で大幅に軌道修正するかもしれません。




(おわり)







バラの写真を二枚。
なぜ合格はサクラなのに、当選はバラなのだ?
(2017年6月10と8日に撮影)











































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