おじさんの雑記帳 

「20世紀少年」の感想文そのほか 寺本匡俊 1960年生 東京在住

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Boys Don't Cry  (第1000回)

今回タイトルの映画の感想文は、映画「20世紀少年」にマライアさんとブリトニーさんが出てくるときまで待とうと考えていたのだが、せっかく編年体にはこだわらないことにしたのだから、映画の印象が新鮮であるうちに書いておくことにする。千回記念。「ボー…

銀河鉄道  (第999回)

999回目とくれば、スリーナインだ。あいにくコミックスは実家に置きっぱなしとあって、これを機に何年かぶりで宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を読んだ。毎回、読後感が異なるのだが、今回は正直いって、読むんじゃなかったと思った。そういう訳で、本稿の感想文…

ご近所探訪  (第998回)

いったん映画から漫画に戻る。ご近所というのは、ケンヂたちの商店街とその周辺のことです。かつて一とおり漫画の感想文を書き終えた時点で、分からないことは後回しにしたまま、その後も放置しているので、これでも気になっているのだ。このため、ときどき…

暁の寺  (第997回)

自他ともにショーグンと呼ぶバンコクの男の登場場面は、漫画の場合いきなり乱暴狼藉が始まるのだが、映画は少し洒落ている。大きな川をモーターボートが進む。前方に仏教建築が見える。バンコクで大河といえばチャオプラヤ。 私が子供のころは、メナム川と世…

久之浜  (第996回)

早朝に食事を済ませて、小名浜の宿を出る。学生時代、寝台特急に乗って旅したレールの上を、地元の皆さんとともに各駅停車でカタコト揺られ、いわきを経て久之浜に向かう。久ノ浜駅には電子改札がなくて、SUICAに入場記録だけ残し外に出た。小さい写真を貼り…

小名浜  (第995回)

前回の続きで、今日と次回は福島訪問記です。年に一度は被災地に行く計画を立てており、つい先日、5回目の九段に出かけたばかりだった。6回目は経緯があって、6年目に入ったばかりの3月12日(土)と13日(日)の週末を利用し、一泊二日で福島県いわき市まで…

5年前  (第994回)

このブログは、5年前の2011年6月に書き始めた。この時期からとなった理由は二つある。いずれも、きっかけはこの年の3月の出来事。一つは、新潟の温泉を再訪し、まだ雪が残っていたので昼間は近くを歩く程度という休養の日々を過ごしていた折、宿の本棚に「20…

昔の名前で出ています  (第993回)

この原稿を書いているのは3月3日の夜。本日は、先週末が仕事で休めず久々の代休にした。そして、前から楽しみにしていた世田谷文学館で開催されている浦沢直樹さんの個展を観て来た。天気も好く気分も良かったから、近くの芦花公園の周辺も歩いてきた。蘆花…

Get back to where you once belonged.   (第992回)

主人公ケンヂが、近所迷惑にも真夜中のギターを奏でるシーンは、漫画にも映画にも出てくるが、両者やや設定が異なる。とはいえ、いずれも大筋では景気づけというか、進軍ラッパの征露丸というか法螺貝というか、勇を鼓すための音楽である。 映画では、焼け跡…

冒険者たち  (第991回)

前回は、もう一つボクシングの話題を出そうと思っていたのですが、長くなったので今回に持ち越しです。映画「ミリオンダラー・ベイビー」において、ミリオンダラーは、たくさん金を稼ごうという程度の意味合いで出てくるのだが、原作の小説はもう少し詳しい…

忍者ハットリ君  (第990回)

映画のコンサート会場の外壁に、「BLITZ」という表示がある。このライブ・ハウスがあった横浜みなとみらいの映画館で、何回かロード・ショウを観たものだが、諸施設も今はもうほどんど営業していないらしい。ライブ会場も映画館も、信じがたいことだが私より…

壁  (第989回)

今回はひたすら雑談です。おそらく初めて日本語に翻訳されたドナルド・トランプの半生記を1980年代に読んだ。当時まだ四十代の若さで不動産王になったという、アメリカン金持ちドリーム達成記念の本で、表紙が金色だったのを覚えている。ニューヨークに行っ…