おじさんの雑記帳 

「20世紀少年」の感想文そのほか 寺本匡俊 1960年生 東京在住

2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

月 (20世紀少年 第898回)

少し前の金曜日、一仕事、終えてから連れと神田で飲むことになった。駅を中心に安いお店が多いところだが、週末の夕方とあってどの店も満員である。ようやく店先に臨時の机と椅子を並べてテーブルを作っている居酒屋の前を通りかかり、3席のうち1席だけ空い…

私はカモメ  (20世紀少年 第897回)

二三年前に藤原の竜っちゃんの主演で、「かもめ」の舞台を観た。最初に彼を観たのはたぶん「バトルロイヤル」だと思うが、声が良い男だから舞台が似合う。戯曲「かもめ」は露国チェーホフの代表作である。記憶では主人公は二回、発砲し、運悪く二回とも命中…

私はゴジラ (20世紀少年 第896回)

先月、静岡県の焼津に行ってきました。恩師の告別式に出たのである。私自身は仕事の関係で出席できなかった今年正月の同窓会に、先生は出てみえたと聞いていたので、では久々に来年お会いしようかと思っていたら、また痛恨の判断ミスをやらかしてしまったの…

今日は雑談集 (20世紀少年 第895回)

【ご案内】 今日から、これとは別に二つのブログを新たに始めました。一つは、遠縁の一族に伝わる古文書らしきものについてで、これが本物なら私は血のつながりこそありませんが黒田官兵衛の親戚筋です。もう一つは、正岡子規と「坂の上の雲」の感想文です。…

人類滅亡 (20世紀少年 第894回)

ジョニー・ウィンターが亡くなった。確かアルバムを一枚持っているだけで、大ファンという訳でもないのだが、個性的なギタリストだった。最初はブルース風で段々とハード・ロック的になった。 2011年の春、原発が爆発して外国人がさっさと逃げていく中で、彼…

20世紀乗り物 (20世紀少年 第893回)

つい先日、仕事で群馬県の太田市に行く用事があった。太田は初めて行く土地であったが、スバル町という地名もあるほどの自動車スバルの地である。工場や物流拠点が点在している。スバルには愛着がある。かつて父が働いていた会社なので、我が家の自家用車は…

もう少しサッカーのこと

先週だったかサッカーを話題にしたのだが、辛辣なことばかり書いたため後味が良くないので、ちょいと口直しをしたくなりました。今回は昔話です。まずは10年ほど前に読んだ漫画のお話しから。行きずりの中華料理店かどこかで、置いてあった漫画雑誌を手に取…

映画 (20世紀少年 第892回)

映画「20世紀少年」の「DVDセット」というのを買って何回か観ました。定価10,000円と書いてある。今の私にとっては巨額の投資であるが、おかげさまで楽しませてもらった。以下、映画をまだ観ていない人はご注意ください。 あの漫画や、あの時代をとてもうま…

サッカーのルール、西村主審の判断

今回も「20世紀少年」とは無関係です。日本代表はグループ・リーグで敗退した。もう少し観たかったが、残念ながら惜敗というような負け方ではなかったと感じているので仕方がない。あと4年ぐらいは生きているだろう、多分。以下、サッカーの本格的な訓練は受…

2014年 クウェートの返礼 (釜石〜陸前高田〜気仙沼)

湾岸戦争が始まったとき、私はアメリカ合衆国のサンフランシスコにあるオフィスで働いていました。1990年のことである。いつもは朗らかで強気な米国人の若い同僚たちが、「テラモト、俺は兵隊にとられるかもしれない」と真っ青な顔をしていたのを今でも覚え…

三陸海岸を歩く (山田〜大槌〜釜石)

前回引用した近所の作家、吉村昭「三陸海岸大津波」の最後の辺りに、「私は、津波の歴史を知ったことによって、一層三陸海岸に対する愛着を深めている。」という箇所が出てくる。そして「私は、今年も三陸海岸を歩いてみたいと思っている。」という一文で終…