おじさんの雑記帳 

「20世紀少年」の感想文そのほか 寺本匡俊 1960年生 東京在住

2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

海賊の歌  (第977回)

手前ども生国と発しますは、氷雪と白夜、間欠泉の噴き出づる大地にてござんす。レッド・ツェッペリンの軽快なロックンロール・ナンバー「移民の歌」は、大意、かくのごとく始まる。初めて聴いたのはレコードを貸し借りしていた中高生のころか、それとも下宿…

愛蘭土  (第976回)

いつごろからか多くの診療所では、患者さんの不安や苦痛を和らげようとしてのことなのか、待合室や診療室に音楽を流すようになった。たいていは私が聴くようなジャンルのものではないが、その目的で効果があるのならば文句はない。しかし先日はさすがに驚い…

New Kid in Heaven  (第975回)

映画にも20世紀的な商店街の喫茶店が何度か出てくる。現代の狭いチェーン店のコーヒー・ショップでは、ひそひそ話ができない。チョーさんがヤマさんに最期の引継ぎを終えた場面に続き、大阪の通天閣近くでの死亡事故報道があり、ケンヂはますます近辺で続出…

ロンドンのアップルとマック  (第974回)

私にとっての「マック」は、アップルのコンピュータが出るまで別の意味を有しておりました。最初に覚えた英語”mac”は、英英辞典にも正式に載っている「マッキントッシュ」の略語で、レインコートの別名である。ビートルズの「ペニーレイン」に、大雨の中でも…

さんふらんしすこ  (第973回)

歳もとったし健康も害することが多くなって、だんだん昔の話を書き留めることが多くなって参りました。記憶では、サンフランシスコには1989年から91年の約2年間、日本企業の駐在員として働いていた。それまでロスアンゼルスにいたのだが、異例の外国内での転…

地球に落ちて来た男  (第972回)

今のところ痛み止めのおかげで大人しくしている痛風について、先日ブログの記事を書いたときのこと。いつもの楽しみである何の歌詞を最後に引用しようかと考えていた際、風が吹いただけで痛い病気という箇所で、デヴィッド・ボウイの「風が吹くとき」を真っ…

北の鉄人  (第971回)

去年はラグビーを知らない私でも(知っているのはバックパスしか駄目というルールだけ)、ラグビーのことを書いたとて怒られそうもないことが起きた。競技の説明や試合の解説は書きたくても知識がないので、昔話から始めます。 モンちゃんが就職したのは酒造…

ハンド・イン・ハンド  (第970回)

今回このタイトルを付けるにあたり、念のためネットで検索してみたら、何とまあ沢山のハンド・イン・ハンドの団体その他があることよ。震災被害の支援基金だそうだが、ユニセフまで名が出てくる。今日はそのハンド・イン・ハンドについて、あまり好意的では…

痛風  (第969回)

今日は番外編。あまり楽しい読み物ではないことを、あらかじめお伝えしておきます。心身の変調で仕事に集中できないので、こうしてブログで気を紛らわすことになった。こんな書き込み癖にも、意外なご利益があったものである。新年早々、痛風の発作が出まし…