今日は映画の脇役を演じた役者さんたちについての雑談。すでに話題にした主役級の俳優は、今回は省きます。それにしても、ずいぶん似ている人やら、意外な人やら頑張って集めたものだ。予算手当も日程調整も大変だったろうなと先ずは裏方さんに御礼。
比較的、出番の短い役にホンモノとしか思えない人が出てくる。冒頭のシーンで、まずコンビニの本社営業がそっくりなのに関心した。それから市原弁護士。これも先にこの人ありきで漫画を描いたとしか思えん。ケンヂのお母ちゃんも良い感じ。似ているかどうかは兎も角、小松政夫が張り切っている。珍さんね。サナエとカツオも良し。
そしてコイズミとコンチ。コイズミ役については、もうずっと前に書いた記憶があるが、居るところには居るもんだなとしか言いようがない。コンチの役者さんは名前を存じ上げないが、似ているだけではなくて上手い。フクベエの佐々木蔵之介は、最近ずいぶん売れているそうではないか。悪役も上手くなくちゃね。
お笑い界から出張してきた石塚・宮迫のコンビも好調であった。宮迫氏は病気、大丈夫だろうか。東村山での彼は渡哲也のように渋く、そのまま戦艦三笠の艦橋に立てそうだ。マルオはもうどうしようもなくマルオであった。
私が初めてこの映画のビデオを借りて観た年は、NHKの大河ドラマで「平清盛」をやっていた。共通の役者が多かったのを覚えている。ゲンジ一派では、源為義を山根君の小日向文世、源頼政をモンちゃんの宇梶剛士が好演している。このときも宇梶さんは自害しているが、本年は高松城の水攻めという戦国時代きっての名場面に登用された。これは凄いことです。
意外にもといっては失礼かもしれないが、長足の進歩を見せたのが西行法師の蝶野刑事こと藤井直人であった。それからなんと申しても田村”13号”マサオのARATAが演った長い爪のフリッツ・フォン・エリック・崇徳上皇が凄まじい。あの調子では間違いなく化けて出る。
チョイ役で驚いたのはバイトのエリカちゃんに池脇千鶴。ジョゼだ。ちょっと勿体ないくらいの配役である。鳴浜町のニューシネマ・パラダイス、町おこしテープには何故か、はなわが出て来た。前に引用したが私は彼の「故郷」という曲が大好きである。あれは心のこもった歌だ。
ややたじろいだのは、小池栄子の高須である。もっぱら特殊な分野での写真でお目にかかってきたので、大河以外のドラマやバラエティを殆ど全く見ない私は、たぶんこれで初めて彼女の声を聞いたのだと思う。ずっと厚着でしたね。
話が良い方向にずれてきたので、そのまま進むとキリコは黒木瞳であった。私と誕生日が近い。正直申し上げて抜群に演技が上手い人ではないのだが、彼女のキリコは良い。私が観た中では黒木の一番の出来だと思う。ちなみに、主役デビューの「化身」を上野か浅草辺りの映画館で観ている。
これまた率直に申し上げると、この映画で彼女は素裸になっているのだが、それをみても特別な感慨は湧かなかった。これは彼女のせいではなく、当時の私がそういう映画ばかり選んで観ていたからだ。映画に嵌り込んだ経験のある人は御存じだと思う。毎日のように映画を観ていると変に目が肥えてしまい、刺激不足に陥るから要注意である。
漫画に出てくるが映画に出てこない役があるのは、これだけの長編漫画の場合は仕方がない。だが、その逆は珍しかろう。一体どんな意図があったのか知らないが、諸星さんの母上が映画に登場する。嬉しいことに吉行和子が溌剌としている。
私はもう40年以上前の小学生時代に、彼女が「おかあさんといっしょ」において、「さとり」という民話を語り聴かせていたのを覚えている。そして当時すでに、その兄貴がとんでもない色男であることも知っていた。
最後の話題はベースのビリー。高橋幸宏で来たかい。YMOだぜ、RYDEENだぜ。ほとんどセリフ無し、愛想も無し。壁に貼ってあった彼とケンヂとチャーリーのポスターによると、バンド名は「THE MILLION DOLLARS」と存外、普通である。それより焼き鳥屋の店名が変てこりん。「兵゛須」という看板がかかっている。「ベース」と読ませるのだろう。
子役たちはみんな、うん、元気だ。特にヤン坊マー坊なんて見事なもんです。映画第一作のイントロでは、決して斬新な手法ではないが、秘密基地の仲間の呼び名が次々と画面に出てくる。長年、こんなブログを書いているし同世代だから、友達みたいな感覚になっているのでうれしい。戦士9人中8人がスぺシューム光線だが、オッチョ一人がエメリューム光線で目立っている。
（この稿おわり）
「俺の祭も終わったよ」 （2014年8月10日撮影）
イタリアの映画でも
観てるみたいだね
「君に、胸キュン」 イエロー・マジック・オーケストラ
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