タイトルに年月日を入れておりますが、今年に入ったので次から月日だけにします。今回は前回の続きというか、関連があるように感じる。前回とは、李医師が武漢市の公安当局に譴責のごとき処分を受けた件です。
上記は中国湖西省武漢市のサイトと思われるもののスクリーン・ショットです。実際のネット情報はこちらから読める。短いのでスクショ(?)にしてみました。
中国語が読めないので、ネットの翻訳機能を使って、日本語と英語に訳してもらった。間違いがあったら、教えてください。記載日付は2020年1月3日。サイト管理者は、武漢市衛生健康委員会。前回と関連するかどうかはっきりしないのは、公安当局と衛生当局が連動したのかどうか、これでは分からないからです。
ともあれ、同じ日の同じ市で起きたことです。この文章の内容は、「2019年12月以降」、この日までに「原因不明のウイルス性肺炎の症例を発見」し、患者数は44名。さて、この文中で「ウイルス」に該当する漢語は、「病毒」で間違いあるまい。
むかし細菌とウイルスをひっくるめて黴菌と呼んでいた時代に育った世代としては、語感からしてウイルスよりもっと広い範疇をあらわす言葉にみえるが、日中辞典で逆に引いても「ウイルス」、英文でもウイルスになっているので、この時点でウイルス性であることは分かっていたということだろう。最も一般的らしい「肺炎球菌」という細菌によるものではなく、誤飲によるものでもない。
前回の1月31日付の李医師の投稿の中に、「SARS円環病毒」という表現がある。円環というのはクラウン(王冠)のような形から名付けられたコロナ・ウイルスのことでありましょう。この時点で武漢の衛生当局は、SARSを引き起こしたようなコロナ・ウイルスではないかと懸念していた蓋然性は高いように思う。
一方で、サイトの記事は慎重であり、現在、詳細は疫学調査中であることから、記事の見出しも「原因不明」になっている。目を引くのは「現在のところ、予備調査では、人から人への感染の明らかな証拠はなく」という箇所で、当時の真相など私には分かりようがないが、最近、WHOとアメリカや台湾がもめている一因になっているようです。
もう一つ、これは医学的なことそのものなので、うかつなことは言えないが、病状の特徴として「双肺浸润」と書かれています。両方の肺に症状が出ているらしい。これについては、私もすでに複数回、ネットやTVで、通常の肺炎は片方の肺を病むことが多いが、この新型コロナウイルス感染症「COVID-19」で肺炎を起こすと、両方の肺をやられることが多い由。
このため呼吸困難で衰弱し、病状が急激に悪化するという説を聞いたことがあります。本当かどうかはともかく、素人には筋の通った説明に聞こえます。早かったですもんね、志村けん。心配しました、ジョンソン首相。次は渦中のWHOの反応をみます。
(おわり)
拙宅バルコニーの夜明け (2020年1月3日撮影)
Going to work, don't want to go, feeling low down.
”Good Morning” The Beatles
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