おじさんの雑記帳 

「20世紀少年」の感想文そのほか 寺本匡俊 1960年生 東京在住

1月5日 WHO  (第1224回)

2020年1月5日付で国連WHO(世界保健機構)のサイトに、中国における原因不明の肺炎という見出しの記事が載っています。副題に、アウトブレイクとある。

最初に、前回の武漢市のサイトは、このページの一番下に貼ってある参考情報をクリックして見つけたものです。内容も、数字などが現地情報と共通しています。冒頭、WHOの在中国事務所にこの報告があったのが、2019年12月31日だったとある。ぎりぎりで「COVID-19」になったわけだ。李医師の投稿の翌日にあたる。


報告を受けて、WHOは各国の当局に、リスク・アセスメントを要請したと書いてありますが、その文章は見つけておりません。今のところ、これが一番古いWHO情報です。前回と比べ、追加情報としては、まず武漢の華南海鮮市場を、環境衛生と消毒のため、1月1日に封鎖したとあります。

陸中国には行ったことがないので、ここでは想像力を働かせますが、大都市の中央市場ですから、不特定多数の人の出入りがあると考えて宜しいかと思います。もしもそうなら、市場の封鎖は適切な措置として、感染症なら既に病原菌が外部に運び出されていると考えるべきです。安全衛生の大原則は、安全策です。


WHOのアドバイスは、まだ情報が限られており、現地当局も調査中であるとのことから、通常のインフルエンザおよびSARSに関する勧告を適用中とある。特段の渡航勧告はしていません。健康状態や衛生環境にご注意という感じの海外旅行なら当然のことが書いてあるのみ。

私はここでWHOなり誰なりを断罪するためにブログを書いているのではなくて、将来また似たような出来事があったとき、何を調べ、どう考えてどう行動したらよいのか、振り返って調べ、記録に残しておるのです。しかし、われら一般人が、日常的にWHOの全情報をチェックするというのは現実的ではありません。この点は、これに続く動きを見ます。


このWHOの記事においても、胸部レントゲン検査の結果、両方の肺に病変を認めていると書いてあります。このことが医学にとって、どれほどの意味を持つのか分かりませんが、肺が両方とも機能を止めたら窒息するに決まっている。重症の入院患者は一か所に集めておく(クラスタード)べきだとも書いてあります。現地に対しては慎重です。

一方で、その直前に肺炎は冬に多いとも書いてあって、これは医療職以外が見たら、念のため気を付けておけという程度のメッセージ(すなわち、大半の日本人が春節に入る前ごろまで抱いていたイメージ)にしか読み取れないのではなかろうか。「次」が来たら、気を付けましょう。


(おわり)



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根津神社にて初詣  (2020年1月5日撮影)





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