おじさんの雑記帳 

「20世紀少年」の感想文そのほか 寺本匡俊 1960年生 東京在住

日、没する国  (第1196回)

どうもこの国は調子が悪いなと感じ、ここニ三年、憲法の勉強をしたり、政治の話題を取り上げてみたりしたのだが、いまや深い諦念の底に沈んでいます。いま日本の政界や官界、経済界や言論界にいる中心的な層は、五十代・六十代が多く、つまり大雑把にいうと私と同じ年代。

これがまた、おしなべて出来が悪いのはご承知のとおり。どうにもならん。同世代として、まだしも救いなのは作家や学者に優秀な人が多いことで、どうやら、まともな精神と特殊な能力を持っている人たちは、権力構造から離れているらしい。


私一人で頑張ったとて、どうにかなるものでもなし。国民主権ですから有権者・納税者としての責務はこれからも果たしてまいりますが、このブログで幾ら書いてもうんざりすることを主張するのは、いい加減やめる。明日の日本は若い連中に託す。

昔に戻り、漫画「二十世紀少年」や、馴染みの歌や文学にそって、言いたいことを言うことにした。確かにもう古い。それでも、古いからといって、悪いとか間違っているとかいうものではあるまい。今までずっと、自分が生まれる前やガキのころの作品を楽しんで生きてきた。体験で分かる。良いものは残り、伝わる。


お若い方々には、再び余計なおせっかいになることを語り始める。これは間違いないと思うので、最初に放言すると、ネットばかりを頼りにするのもご自由にどうぞだが、Windows95が普及する前の出来事に関しては、リアルタイムの書き込みなど一切ない。

見ていて、勘違いや知ったかぶり、具体性や実感のなさ、単なる懐古趣味などなど、ろくな情報はない。文化や風習が断絶するが、それでもよいか。せっかくの蓄積が宝の山のように、古いものには含まれている。映画の中に、本の中に、歌の中に。


がたがた申しております。これから頑張る。そういえば神様がコイズミに、ボウリングのことをガタガタ言う奴は、ガタ―に落ちて地獄行きだという趣旨の宣託を伝えておられたが、あればボブ・ディランの「激しい雨が降る」の一節に、側溝(ガタ―)に倒れ伏して死んでいる詩人という歌詞が出てくるからだ。

作者には確認していないけれど。この調子で続けます。残りの人生は、大事に使うのだ。


(つづく)







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この国と来たら 賭けるものなどないさ
だからこうして 漂うだけ

      「落陽」 吉田拓郎





































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