おじさんの雑記帳 

「20世紀少年」の感想文そのほか 寺本匡俊 1960年生 東京在住

2月29日 上野動物園  (第1234回)

今年2020年は、西暦年が4で割り切れるオリンピック・パラリンピックの年。このため2月は29日まであった。前日の28日(金)に全国一斉の閉校要請が出て、学校が実際に閉まるのは3月2日(月)からだったが、その前にテーマ・パーク等の判断が速かった。

2月29日から、拙宅そばの上野動物園が閉園になった。それ以降、これを書いている4月下旬まで約二か月間、ずっと閉めっぱなしで、もちろん当地に住み始めてから初めてのことです。しかも、このあといつまで続くのか分からない。



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最初のうちは、うちも「これでしばらく生き物もストレス発散になる」とか、「動物に病気を映してはいけない」とか、冗談をいう余裕があったのだが、こうも長引くと働いている人たちの収入や、場合によっては雇用も危ういのではと心配になってきた。

こちらも公園の景色がさみしい。学校が無い日は親子連れで、いつも転がっているだけのパンダを見に来る人達でいっぱいなのだが、今は若い世代をほとんど見かけない。さらに、毎年増える一方だった中国語を話す旅行者ほか外国人さんも、めっきり減った。これに加えて、博物館もみんな閉まった。今はジョギングかラジオ体操に集まる人たちばかり。


上野だけではありませんでした。同じく2月29日、老舗のとしまえんが閉まり、大物の東京ディズニーランドまで閉じた。うちの周囲の図書館も次々閉まった。もう子供が行けるところは小さな公園ぐらいになってしまっている。そこも砂場やブランコは使用中止。

ちなみに、東京ディズニーランドは、私が新入社員になったばかりの1983年に開園しており、その年の社内旅行で行ったから、まだ新品のマークトウェイン号に乗船したことになる。写真が残っています。


持病で通っている近所の内科は、待合室にいつも子供が何人もいて満員なのに、先日は私一人だった。クリニックの貸し切り。先生も、みんな閉じこもって出て来ないと言ってみえる。他の病気は大丈夫なのか。他方で、お世話になったことはないが場所は知っている台東区の拠点病院が悲惨なことになっている。

私の仕事はお客さんの業界を問わないので、病院や介護施設、学校ほか教育現場に、何度もお邪魔しています。そして何度も繰り返しますが、これら社会セクターは、経済成長のスローガン第一で、予算・人員の割り振りをすべきではない。感染が収まってから、国や都がどう頭を切り替えるのか、しっかり見届けてからでないと死ねない。



(おわり)



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ハクセキレイ 上野桜木町  (2020年3月1日撮影)
























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