おじさんの雑記帳 

「20世紀少年」の感想文そのほか 寺本匡俊 1960年生 東京在住

映画「20世紀少年」を観る  (第955回)

 映画用に、わざわざ新しいブログ・カテゴリーまで作った。形から入らないと気分が乗らない私。映画「20世紀少年」は三本作られて、2008年から2009年にかけて上映されている。残念ながら、そのころは失業と開業準備で大騒ぎだったので、映画館で観ていない。他の映画も同様です。

 したがって、以下の感想は2年ほど前に買ったDVDセットを観てのものである。DVDが3枚なのに4作分入っているのは、最終章が上映されたままのものと、例によって”もう一つのエンディング”バージョンの2本があるからだ。実はどこが違うのかよく分からない。少なくとも犯人が違うなどという常識破りは、さすがに無かった。


 DVDの外箱も、その中の収容BOXも白色が基調になっている。お持ちの方もあろう。「プレゼント応募券封入」というシールが貼ってあるのだが、買ったときにはすでに応募期限が切れていた。まあ良い。外箱の絵は、例の俺たちの目玉マーク。箱の裏に関係会社やキャスト・スタッフが細かく印刷されている。

 監督:堤幸彦。原作:浦沢直樹著作権はなぜか二系列あって、一つは漫画関係の作者および小学館。もう一方が、最近はこんなのばっかりだが、映画「20世紀少年」制作委員会。要するに、一社だけでは映画を制作できなくなったのだ。金とアイデアを複数社が負担し合って、リスク・ヘッジをしている。作ってもらったのだから文句は言わない。


 同委員会の構成企業はたくさんあるが、スポンサーの筆頭は日本テレビ。次は小学館で、3番目が東宝、4番目が制作会社のVAP(日本テレビ系列)。その後ろに読売テレビと読売新聞もあって、大雑把にいうと読売グループが作り、東宝が配給したらしい。「21世紀少年」の連載終了が2007年だから、ほとんど同時に映画の制作に取り掛かった模様である。

 私が子供のころ東宝といえばゴジラ映画と黒澤映画であったが、その後、スタジオジブリの作品や新世紀エヴァンゲリオンなどのアニメを手掛けるようになった。日テレのロゴマークは宮崎監督の作品である。去年、商用の席で日本テレビの関係者に「なぜブタなんですか」と真面目に訊いたところ(ブタさんですよね?)、先方も「さて...?」と真剣に首をかしげておられた。


 主題歌は、「20th Century Boy」T.REX とある。当然と言えば当然であるが、しかし「ボブ・レノン」ではないらしい。主演は「第1章」と「最終章」が唐沢寿明であるが、「第2章」は豊川悦司になっている。真ん中あたりで行方不明になったから仕方がないが、これほど主人公の出番が少ない漫画も珍しかろう。

 さて、外箱からDVDケースを引っ張り出すと、ナショナル・キッドのお面が写っている。多分これ、撮影用にわざわざ作ったのだろうね。ウルトラセブンやインド系の既婚女性のように、額の真ん中に小さくて丸い印があり、ここだけ赤い。あとは真っ白。頭頂がカブトムシの角の先みたいになっている。

 期限切れのキャンペーン・プレゼントの話題で今日は終わろう。一等賞の「S賞」は「しんよげんの書」。うー。「しん」が付いている。「A賞」は「ともだちマークの旗」。「B賞」は「ともだちのリモコン」。いずれも1名様限り。映画で使った小道具の再利用か? しかし、なぜまた全部、”ともだち”寄りなのであろうか。





(この稿おわり)






2015年の歌舞伎町 (ホンモノ)








 You're dirty sweet and you're my girl.  
 Get it on. Bang a gong. Get it on. 

        ”Get It On” T.Rex


















































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