映画「20世紀少年」を観る
私にとっては初めて見るシステムの不具合があったので記録します。今月の19日(日)と20日(月)に、いつも使っているPCで下書きをアップし、この「はてなダイアリー」のブログを更新した。前回と前々回の「ドンパチ禁止」の件です。きっかけは、フロリダ州…
昨日の続きです。子供のころは庶民の会話に、仏教用語があふれていたように思うのだが、最近はすっかり廃れて来たような観がある。例えば、「縁起でもない」。悪い冗談や、要らぬ心配や、面白い予言などを言い続けていると実現してしまうおそれがあるのだ。 …
忌まわしい事件報道ばかりで、気が荒んでいる。文章もそうなる。ここは私のストレス発散の場でもあるのだ。不機嫌は伝染します。おっさんのブログなんぞ読んで嫌な気分になりなくないという方は、早期に避難願います。特に今月は酷い。 今回のタイトルにある…
21世紀に再登場するのは、オッチョに続いてユキジ。やはり、強い人たちから順番に出てくる。このあとのユキジはもっぱら、柔道の使い手またはカンナとヨシツネの庇護者として活躍することになるだけに、このトキワ荘でのクール・ジャパン批判は、ひときわ異…
ストーリーの設定の話です。すでに三十年前、私が新宿で働いていたころ、歌舞伎町には中国マフィアとやらが進出していて治安当局が問題にしているという報道があったのを覚えている。だから、この作品にも中国マフィアが出てきて何ら不思議ではない。でも、…
今年の春、新宿で起きた気の毒な出来事についてのニュースが二つあった。一つはゴールデン街の火災で、お店が何軒か焼けた。たまたま首都圏のTVニュースで火事の報道を観たのだが、焼失した店の店長さんが「立ち直れるかどうか」と悄然と話してみえた。その…
二十代の前半だったか、仲間内で「さかさパンドラ」という造語が使われたことがある。希望だけが出て行ってしまったという我が身の悲惨な境遇を嘆きつつ、笑いを取るという難易度の高い技であった。それが通用するほどに、パンドラの箱は知られていた。子供…
映画の第2章には、「最後の希望」というタイトルが付けられている。どうやらこの映画では、最後の希望をカンナ一人に絞ったようだが、漫画ではユキジとセットで二人である。オッチョがそう云っているのだから間違いない。 時は世紀末の大みそかで、場所は友…
映画の感想文は、時系列にこだわらずに書きたいと述べた覚えがあるが、結局、時系列になっている。当たり前だが、筋を追っていく方が楽だ。最初の映画「第1章 終わりの始まり」の終わりまで来ました。主人公が驚いたり怒ったりしている間に爆発してしまう。 …
第8集において大みそかのケンヂは「こんなもの俺は、ロボットとは呼ばない」と、巨大物体の正体を見て叫んでいる。3年前には「こんなものは俺は、ロックとは呼ばない」とも言っていた。今般は趣味嗜好の問題どころではないのにレトリックが同じである。奴は…
繰り返しになりますが、三部作の映画のうち、第一作は漫画と比べても、それほど大きな内容の変更はない。敢えて言えばクラス会の設定が学年の同窓会になっているのだが、スト―リーに大きく影響するほどのものではないと思う。 あの会のポイントは、まず40歳…
前回、SF古典のタイトル群から知名度ナンバーワンの「2001年宇宙の旅」を外したのは、今回、駄洒落で使いたかったからです。1968年を選んだ訳は、これから述べます。ちなみに1968年は、このキューブリックの映画が公開された年でもあります。彼は2001年を見…
SF小説の古典には、シンプルで詩的な印象を与える題名が多い。原題がすでにそうであり、翻訳者も下手にいじらず、そして出版社も含め、そのまま片仮名にするような芸のない人たちではなかった。「幼年期の終わり」、「われはロボット」、「火星年代記」、「…
長いこと映画の感想文から離れてしまった。今回は、まじめに映画を語ろうと思う。この作品は、特に2000年において、何月何日の出来事であったのかを字幕で教えてくれる。のろしが上がったのが12月28日で、そのあとは大みそかだ。それまでどおり、ずっと時系…
脱線します。去年、マンガ好きの息子に「20世紀少年」を知っているかと尋ねたところ、「名前だけは」という生意気な返答があった。これだから若い者は困る。さらに返す刀で、ビリーバットは面白いが知っているかと逆に質問してきた。同じ返事をしました。い…
日本語の「家」も、英語の「ホーム」も多義で、家屋(ハウスと同じ)という意味もあるし、家庭(ファミリーと暮らすところ)という意味もある。これを区別する必要がないからでもあるが、最近そうでもなくて東京都の世帯ごとの平均人数が二人を切った。全国…
どうにも私の文章は長い。長すぎて、なかなか自分でも読み返す気になれず、そのせいで恥ずかしながら誤字脱字が無闇に多い。ということで短くするよう頑張ることにした。話題は性懲りもなく「ボブ・レノン」のどこがボブ・ディランに似ているかである。幸い…
感想文に戻ります。破壊の神とは、ロボット会議で万丈目が人迷惑なロボットにつけた別称であるが、神でも近代兵器でもなく、オッチョの目撃談によれば蛸のような頭部は窒素の風船に過ぎなかった。ケンヂも怒っており、こんなものは俺たちの夢見た未来ではな…
承前。ハモンドさんのコンサート情報は、長い文章なので真ん中を端折り、右のとおり最後の部分だけアップします。 コンサート会場はニューヨークのカーネギー・ホール。主演はカウント・ベイシーと彼のオーケストラ。公演日は1938年12月23日(金)の夕方。ク…
欧米人の名前は、キリスト教関係の聖人君子に由来するものが多い。それは別にどうということはないのだが、日ごろジョンだのポールだの「さん付け」もせずに呼び散らかして、抵抗は覚えないのだろうか。教会や聖書では、同じ名が信仰目的で使われているのだ…
前にルート66を話題にしたとき、その東側の終着駅シカゴに旅した思い出話を少し書いた。1987年だったと思う。当時、エンパイア・ステート・ビルに次いで世界二位の高さだったジョン・ハンコック・センターのビルにも上った。何とかと煙は高いところが好きな…
一般にハープと言えば、ギリシャ神話やビルマの竪琴に出てくる見目麗しき弦楽器のことだ。どんな音かと問われれば、真っ先に思い浮かぶのはビゼー作曲「アルルの女」のメヌエット。近年では「千と千尋の神隠し」で木村弓さんが歌いながら奏でていた「いつも…
映画では、ようやく暮れも押し迫り、ケンヂが弾き語りで歌う「ボブ・レノン」が流れてくる。もっとも最初のうちは曲だけ先につくっているところなのか、「ラリラリラ」というレレレのおじさんのような仮の歌詞のままだ。締切の21世紀末まであと数時間という…
前回のタイトルが、ウェイクアップ・コールのごとく偉そうだったので、今回は穏やかに優しく、ちなみに平井さんではなくてユーミンの曲より。彼女のファンには、少し気の毒な言い方をするので予めお伝えいたします。「ボブ・レノン」の話題は尽きたかと思っ…
息子の不幸で一度死んだオッチョが、死んだままで選んだ師匠が、これまた乱暴なお方で、たまに教えるが、それ以外の時間帯は弟子をイジメて遊んでいる。口も悪くて、「目をあけろ、アリンコ」などと、勝手に渾名まで付けている。 そういうわけで今回は、スペ…
大学時代の麻雀仲間で、ときどき音楽の話もしていた男から、「おもろい奴が出て来よった。ええで。」と教えてもらったのがプリンスで、当時から訃報が届くまで、ひたすら気取った芸名だと思っていたら本名だったのですね。二つ年上。早いな。どうしたんだろ…
九州で地震が続いているのだが、日々の暮らしには気晴らしも不可欠なので映画と漫画の感想文に戻ります。今回のタイトルに深い意味はなく、単に前々回で引用した歌詞の一部に、「昨日マー坊」とあったので引き継いだ。本日のお題は名前のない少年。またも、…
映画の感想文と言っておいて、結局、漫画はこうなっているという話ばかりであります。これはある程度、仕方がないと開き直れば、この映画は(三作を一本として)、後半こそ改作があるが、前半の筋は殆ど漫画と同じであり、もちろん情報量は少ない。つい、何…
しばらく前に、妙なことに気が付きました。このサイトは、右下の「ページビュー」という欄に、アクセス数の累計が表示される。あるとき、下書きをアップして、十秒ぐらいしてから何かの拍子で更新してみたら、この数字がいきなり10余り増えていた。わずか十…
柄にもないタイトルを掲げておりますが、久しぶりに真面目な感想文を書こうと思って衿をただしているのだ。この長編漫画をすべて映像化していたら、予算にきりがなくなり、映画が長くなりすぎると売上に響く。だから、これまで幾つか大事な場面が削られてい…