おじさんの雑記帳 

「20世紀少年」の感想文そのほか 寺本匡俊 1960年生 東京在住

2026-03-01から1ヶ月間の記事一覧

沈黙の世界  (第1312回)

前回のつづきで多田富雄著「寡黙なる巨人」の読書です。前々回に著者の免疫学の概説に出てくる「自己」という概念に触れました。本書にも「自己」、「自分」が登場します。脳梗塞で「半醒半酔」(夢うつつ)の状態になりました。医師からはすっかり元には戻…

予兆  (第1311回)

今回から多田富雄著「寡黙なる巨人」の読書を始めます。前回、前掲立花書から免疫学における「自己」や「自分」という言葉を拾ったのには訳があって、この著作にも「自己」、「自分」が出てきます。その話題は次回とし、今回は状況説明です。何がどう起きた…

自己 自分  (第1310回)

今回から二人の研究者による闘病記の案内文を書きます。以前、小説を題材にしたときは感想文と呼びました。フィクションの場合、登場人物の心理を推量したりといった読み方は自由ですし、それが楽しみでもあります。でもノンフィクションの場合、しかも故人…

闘病記  (第1309回)

先回話題にしたように、次回から二人の学者(いずれも故人)の闘病記を読みます。いずれも文庫本で買いました。もう十年以上前のことで、何がきっかけになったのか覚えていません。そのころ死生について考えるような出来事があったかと考えてみると、一つは…

あの日  (第1308回)

経験談を二つ。一つ目は東日本大震災のあとで伺った医師のお話し。2011年3月11日、彼は津波の被災地となった地域で経営するクリニックで診療を行っていた。患者が途切れ、看護師さんと二人になったとき大きな揺れが来た。大津波の警報が出たため逃げることに…