おじさんの雑記帳 

「20世紀少年」の感想文そのほか 寺本匡俊 1960年生 東京在住

2025-11-01から1ヶ月間の記事一覧

お盆の花火大会  (第1296回)

前回の続き、重松清「その日のまえに」収録の短編「その日」です。病院からタクシーで自分が経営する会社に戻った主人公に、唐突な仕事の依頼が待っていました。社長の妻の和美が、「その日」を迎えつつあることを社員も知っています。もう誰も容態を訊いて…

日常を生きる  (第1295回)

前回の続きです。今回は短編集の最後から二番目の作品、「その日」。ちなみに最後の作品は「その日のあとで」。この作品集における「その日」とは主人公によると、「僕たちは、いずれ訪れる和美の亡くなる日を『その日』と呼んでいた」。ただし、この短編は…

不安と悲しみと絶望  (第1294回)

多くのブログが自慢話と商売っ気満載の賑やかなものであるのに対し、このカテゴリーは目下の(そしてきっとお呼びが来るまでずっと)私の一番の懸念である四苦(生老病死)を主題にしていますから何とも暗い。最近、年を取ると心も老いて弱くなるのだろうか…

思い出話  (第1293回)

重松清「その日のまえに」の感想文に戻ります。7作品ある短編のうち、最後の3編は同じ家族の物語。主人公は語り部の「僕」、余命宣告を受けた妻の和美、中学高校の息子が二人。4人とも主人公ですが、この感想文では「僕」を連発するのも気が乗らないので、便…

健康寿命  (第1292回)

拙ブログのカテゴリー「老いを見つめる」の記事は主に2種類あって、一つは自分の老化の症状や心境について書き、もう一つは書籍や映画などの感想文として、生老病死について考えています。今回は「その日のまえに」の読書を一休みして、前者の自分の老化話…