おじさんの雑記帳 

「20世紀少年」の感想文そのほか 寺本匡俊 1960年生 東京在住

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

9月1日 いじめられた子供の転校  (第1200回)

サダキヨのことだ。「20世少年」の主役格の一人。ご存じない方のため概略をお伝えすると、映画では脇役になっているが、原作の漫画では重要な役割が与えられている。 サダキヨは、小学校5年生の夏休みに、友達と信じていたフクベエに大阪万博に一緒に行こう…

古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう (第1199回)

この長い名前のLPを、田舎のレコード屋で見たのは小学生のときだった。歌手の名前は知っていたけれど(何十分間も、人間なんてと歌う人だと小学校でも名が売れていた)、気軽にアルバムを買えるようなお金はないので(今も昔も)、変なタイトルだなと思った…

AKIRA  (第1198回)

かつて、このブログでも何度か話題にした漫画「AKIRA」と映画「ブレードランナー」には共通点がある。すでにネットでも出ているのでご承知の方も多いかと思うが、いずれも物語の時代設定が、2019年だ。近未来ものは、いつか時代が追い付く。特にSF的な作品…

お嫁にいけないと言っていた頃  (第1197回)

ユキジがそう言っていた。何度も繰り返して言うのですが、ユキジは(作者も)私より一学年上の同世代。言葉遣いから、ものの考え方まで、そっくりそのままの部分が多い。真面目な話題から始める。いまも話題の消費税、初めて導入されたのは私が二十代終わり…

日、没する国  (第1196回)

どうもこの国は調子が悪いなと感じ、ここニ三年、憲法の勉強をしたり、政治の話題を取り上げてみたりしたのだが、いまや深い諦念の底に沈んでいます。いま日本の政界や官界、経済界や言論界にいる中心的な層は、五十代・六十代が多く、つまり大雑把にいうと…