おじさんの雑記帳 

「20世紀少年」の感想文そのほか 寺本匡俊 1960年生 東京在住

2018-01-01から1年間の記事一覧

月を追いかけて  (第1160回)

映画の感想文サイトのようになってきた。毎回お断りを書きますが、ここの感想文は映画だけでなく小説も漫画も、ストーリーから細部に至るまで書きたい放題に書きますので、まだご覧になっていない方はご注意願います。特に今回は突拍子もない誤解かもしれな…

シン・ゴジラふたたび  (第1159回)

せっかく旧ゴジラの映画を観たので、もう一回レンタルして「シン・ゴジラ」を再び観ました。今日もまた、とりとめもない感想文。すでに鑑賞一回目の感想は、第1095回に書いているので、そのおまけ。初代の歩行経路は前回触れたように、東京大空襲の空爆ルー…

わたしはゴジラ  (第1158回)

いろいろ気疲れすることがあったので、久しぶりに漫画と映画の感想文という本道に戻る。掲題は当方の自己紹介ではなく、「20世紀少年」のコミックス第11集に出てくるキリコの書き置きの一節で、もしかすると失踪する際に研究所仲間に読ませたくて残したのか…

初夏の写真集  (第1157回)

最近、戦争関係の記事が続いて疲れたので、4月下旬に散歩がてら撮影した写真を掲載します。上二つが4月27日の足立区舎人公園、残りが4月28日の荒川区自然公園です。 アヤメとカモのヒナ 橘香る朝風に コブハクチョウ カキツバタ 睡蓮 (おわり)

正岡子規と明治憲法  (第1156回)

本日は憲法記念日です。おかげで休める。この連休はやることがあるので働いているのだが、今朝の東京は嵐だったので、休む。ひとは今日、いまの憲法について語るのだろうが、つむじ曲がりなので、明治憲法を話題に選びます。 正岡子規は、いまの拙宅のそばに…

みどりの日 昭和の日  (第1155回)

先回で硫黄島から離れると書いたのだが、映画の話題に積み残しがありました。今日は祝日だ。若人よ、かつてゴールデン・ウィークは、たいてい飛び石連休だったのだ。それが、すっかり、飛び石連休は死語になった。ゴールデン・ウイークも危うい。テレビも新…

攻撃は最大の防御なり  (第1154回)

今回で硫黄島の戦いに関する二つの映画の感想文を終える。この「攻撃は最大の防御なり」という格言は子供のころから知っていたのだが、単純に「防御より攻撃のほうが重要だ」と信じておりました。田舎の小僧がスポーツを見れば、ボクシングも野球も相撲もサ…

硫黄島  (第1153回)

前回の続き。また、取り留めもない感想文。クリント・イーストウッドとスティーブン・スピルバーグの映画、「父親たちの星条旗」と「硫黄島からの手紙」が登場したとき、私は後者のタイトルにある「Iwo Jima」とい表記に何となく違和感を覚えた。 硫黄島の名…

戦場の旗  (第1152回)

1995年にアメリカ海兵隊が発表した「硫黄島の米国海兵隊 その戦闘および国旗掲揚」という資料(のち一部改編)は、そのプロローグにおいて、敵将の訓示を掲載するという風変わりな書き出しになっている。大意、「我等、身を挺し全力を奮いて島を守り抜かんと…

春の写真集  (第1151回)

たまには長閑に春の写真集です。場所は谷中、本郷、上野。2018年3月24日撮影。久々に、つくしんぼうも見ました。 本郷 つくしんぼう 小石川植物園 枝垂桜満開 上野にて (おわり) .

グラン・トリノ 【後半】  (第1150回)

前回からの続きです。そんなことを思い出しながら映画を楽しむのだが、やがて変事が起きた。しつこく付きまとうギャングに腹を立てたコワルスキー老は、そのうちの一人に、「これ以上、タオに手を出すな」と警告したのだが、寄る年波のくせに手を出して、こ…

グラン・トリノ 【前半】  (第1149回)

2008年公開のアメリカ映画。クリント・イーストウッド監督・製作・主演。最初に、上映されたころ観て、最近、三度目を観た。登場する神父さんが何度か口にする「生と死」についての映画だ。未見の方は、先に映画をご覧になることをお勧めします。 私の人生も…

南三陸海岸大津波  (第1148回)

本の名です。吉村昭著「南三陸海岸大津波」。私が持っているのは文春文庫で、奥付に「2011年5月25日 第11刷」とある。学生時代に一度、買って読んだはずなのだが、自宅にも実家にも見当たらなくて、どうやら買いなおしたらしい。おそらく海外駐在に行く前に…

風化  (第1148回)

毎年この時期になると、東日本大震災に関連する報道が増える。今年は単なる気のせいなのかもしれないが、風化という言葉をよく耳にしているような感じがする。たぶん自分に言われているような気がするからだろう。 これでもまだ、震災でいえば阪神・淡路や熊…

勇気  (第1147回)

子供のころや若いころ、家庭で学校で職場で、「そんな言葉使いはない」とか「言い方が気に入らない」とか散々叱られた。めぐる因果は糸車。こちらが若い人の言葉使いに違和感を感じるようになってきたが、世の中はこういうことで叱ると、こちらが叱られるよ…

花蓮  (第1146回)

初めて見たとき、なんて綺麗な地名だと思った。うろ覚えだが現地ではファーリェンというような発音だった記憶がある。2007年に台湾旅行に行った。そのとき三泊のうち二日が台北の泊りで、一日だけ花蓮に宿泊した。先日(2018年2月6日)、大きな地震で被害が…

オリンピックのボイコット  (第1145回)

ボイコットという言葉も当節、聞かなくなった。意図的なドタキャンみたいなものか。今どき、オリンピックをボイコットしよう言ったら大炎上するに違いない。幸い、下手の横好きでスポーツもオリンピックも好きだから、今回も楽しみにしている。 日本もかつて…

アレクサ  (第1144回)

少し前に人工知能について、やや批判的とも読める記事を書いたのだが、何となく後味が悪いので今回は評価することにした。AIもいずれ(既に、か)、ネットにつなげばこのブログですら読めるだろうし、無線LANだって技術的には解読できるはずだ。うちのTVだっ…

マラソン・ランナーの孤独  (第1143回)

私が子供のころ、円谷という変わった名前の偉人が二人おりました。一人は特撮の達人、円谷英二。もう一人は陸上長距離ランナーの円谷幸吉。いずれも、何度かこのブログにお出ましいただいた。今日は幸吉さんの話題。本日1月9日は彼の命日。 1964年の東京オリ…

真人間  (第1142回)

] 新年おめでとうございます。上の写真は、帰省から戻る途上、第二東名から撮影したものです。さて、真人間(まにんげん)という言葉も、殆ど全く使われなくなった。真人間になれというのは、更生せよというのと同様の意味なのだが、こういう俗っぽくて温か…