おじさんの雑記帳 

「20世紀少年」の感想文そのほか 寺本匡俊 1960年生 東京在住

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

永遠の0 【後半】  (第1121回)

前回の続き。これから好き勝手なことを書きますが、判断材料のほとんどは小説に書かれている事柄。また、神風特攻隊が一人残らず志願制だったのかどうか知らないが、物語ではそういう設定になっているので、その建前に従う。実際、上官の無理を断って、激戦…

永遠の0 【前半】  (第1120回)

この小説を買ったときのことは覚えている。講談社文庫の奥付が2013年となっている。作者の百田尚樹氏というお方が、本屋大賞というものを受賞したというので好奇心を持ち、そのころちょうど、出張か旅行で厚めの文庫本を買いたいなと思ったときに、駅の売店…

あたし賭けには強いの  (第1119回)

コミックス第18集に出てくる遠藤カンナのセリフを借用しております。語った相手のオッチョおじさんは、その実績を知っているため黙ってうなずいたが、直後に別件の大騒ぎが起きて、ギャンブルは延期になった。 その実績とは、第9集に出てくる「JUMBO」という…

終戦記念日  (第1118回)

戦争の話題を続け過ぎて、正直なところ疲労して参りました。今回で一区切りの予定です。本日8月15日は終戦記念日。別のブログかSNSだったかもしれませんが、かつて私は終戦記念日ではなくて、「敗戦記念日」だろうと書きました。 これは別に自虐ではございま…

風立ちぬ  (第1117回)

確かスタジオジブリのアニメ映画を、リアル・タイムで観たのは「カリオストロの城」が最初で最後。今回もレンタルでDVDを借り、宮崎駿監督の「風立ちぬ」を今更ながら初めて観ました。 堀辰雄の小説「風立ちぬ」は遠い昔の高校時代、図書館で借りて読んだ覚…

平和に出番を  (第1116回)

ジョン・レノンの生没年は、私の生まれ年と20年ずつ違うので覚えやすい。彼は1940年に生まれ、1980年にこの世を去った。私はその中間点の1960年生まれ。中学生になってビートルズを聴き始めたころ、彼らはすでに解散してソロ活動に移っていた。 あのころのジ…

長崎の雨  (第1115回)

前回の続きです。広島で友人と合流して山陽新幹線に乗り、博多で降りて最初に見物に出かけたのが大宰府の天満宮。今週の台風も含め、今年の九州や四国は集中豪雨で大変な被害にお遭いですが、この1982年7月の四国九州旅行も雨が多かった。 四国で野宿した夜…

近鉄と広島  (第1114回)

近鉄バファロウズのファンだった。田舎の野球小僧のころは、ご多聞に漏れず巨人ファンだったのだが、思春期にグレて近鉄に鞍替えした。いま覚えている理由らしい理由といえば、万年最下位クラスだったチームが、西本監督を迎えて、強くなり始めたころだった…

白雪姫の保護者  (第1113回)

この思わせぶりのタイトルは、先日レンタルで観た映画「スノーデン」に出てくる言葉を借りたものです。白雪姫は主人公のあだ名で、英語では「スノー・ホワイト」だから、たぶん本名に掛けている。保護者はガーディアン紙のこじつけでございます。 ガーディア…