おじさんの雑記帳 

「20世紀少年」の感想文そのほか 寺本匡俊 1960年生 東京在住

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

故郷にB29が墜ちた六月  (第939回)

漫画の感想文らしくない記事が続く。自分で散々書いてきて、今更こういうのも何だけれど疲れて来た。書いたり考えたりするのに疲れたのではない。時勢に遅れを取らぬよう最近の政治の記事をネットや報道で追いかけて来たのだが、ネットのニュースに追記され…

珊瑚礁の大砲  (938回)

今回は漫画と全く関係ない。ネットにも報道にも戦争という言葉があふれているので昔話を思い出し、書き留めておきたくなった。三十代から四十代にかけて海外に駐在、出張、旅行する機会が多く、その殆どがアジアとオセアニアであった。先々で遠い昔のことと…

Alone Again  (第937回)

手書きで1991年と編集した年月日まで書いてあるカセット・テープが手元に二つ残っている。サンフランシスコで暮らしていた当時に持っていたカセットやCDから、気に入りの曲を集めたもので片方がハード・ロック、もう一方がスロー・バラードで、後者の一曲目…

フォークの時代 (936回)

先日、新橋のガード下を歩いていたら、道沿いの居酒屋の入り口から、井上陽水の「傘がない」が大音響で流れてきた。いきなり冒頭のあの歌詞とは恐れ入るが、私や少し上の世代を呼び込もうという戦術であろう。曲を忘れたが、隣の店も負けじと同時代のフォー…

ロックの時代  (第935回)

60年代はロックの時代であったとケンヂおじちゃんは姪のカンナに言い残した。その根拠はあまり詳しく説明されていないが、この時代の象徴的な出来事としてウッドストック・フェスティバルが語り継がれ、再現されることになる。他方で私にとって60年代の世界…