おじさんの雑記帳 

「20世紀少年」の感想文そのほか 寺本匡俊 1960年生 東京在住

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

地雷を踏んだらサヨウナラ (20世紀少年 第865回)

生まれる前の放送なので見たことはないが、ナショナルキッドの親戚のようなヒーローが活躍する「スーパージャイアンツ」という実写のテレビ番組があったらしい。主演は宇津井健さんである。合掌。 私も持っているがロック・バンド「ブラインド・フェイス」の…

トキワ荘 (20世紀少年 第864回)

下巻の85ページには、久しぶりに常盤荘が出てくる。モデルとなったトキワ荘は、私が子供のころにはもう有名になっていた。「20世紀少年」に出てくる数々のマンガやアニメも、ここから世に出たものが少なくない。登場人物のモデルも大勢ここで暮らしてマンガ…

ともだちの家 (20世紀少年 第863回)

敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花 たまには格調高く始めました。新渡戸稲造の「武士道」にも引用された本居宣長の一首である。敷島は万葉集では磯城島、古事記では崇神天皇や垂仁天皇の都として師木という仮名で出てくる。由緒ある日本国の地名であり…

しんしんよげんの書 (20世紀少年 第862回)

またも最初は脱線から。少し前にNHKの経営委員になった長谷川三千子氏の昔の文章が一部の新聞等で問題にされた。それは追悼文であり私も覚えている事件だが、朝日新聞社の本社で拳銃自殺した野村秋介氏に向けてのものである。経歴によればケンヂ一派顔負けの…

交渉人 (20世紀少年 第861回)

ここしばらく、あーだこーだと私見ばかり述べてきたので、今回はしっかりストーリーを追おう。少し前のページに戻り、カンナたちを乗せてマルオが運転する車が、連合軍に包囲された場面、第3話の冒頭である。 国連軍の誰かが、君達は包囲されたのだと車の中…

スプーン曲げ (20世紀少年 第860回)

先日のセミナーで年配の講師から言われた。今の親は自分の子に甘く、子と同世代の自分の部下に厳しい。感心している場合ではないが、感心してしまった。昨今の労使関係を見るにつけ、家庭のツケが職場に回っているようなものらしい。我らの世代は国中がのた…

本当の幽霊 (20世紀少年 第859回)

この春は寒暖の差が大きい。ともあれ今日は好い天気。下巻も中盤に差し掛かったので、これまで棚上げにしてきた無数の諸課題をそろそろ整理整頓しながら進めたい。とはいえ全て解決できるとは思わないが、されど後で考えると書いておきながら放置しては末代…

埋めたり掘ったり、掘ったり埋めたり (20世紀少年 第858回)

例によって無駄話かつ昔話から始まります。しばらく前にフィギュア・スケートのジャンプは跳ぶだけでも大変なのだと力説したのだが、そういうのは当事者にとって気休めにもならないらしい。 ソチ・オリンピックの前の国際大会において初めて羽生が目標だった…

カンカラ (20世紀少年 第857回)

いまどきの子供はカンカラという言葉を使うのだろうか。空き缶のことだが、私の勝手なイメージでは、中にフルーツポンチやミカンや桃が入っていた缶こそがカンカラの代表者である。カンカラは「缶空」のことだと書いてあるものもあるが却下。 カンカラは缶蹴…

ホームレスの神様はボウリング・ブームの夢を見るか (20世紀少年 第856回)

少し古い話題になりますが、ソチ・オリンピックで新たに覚えたのがカーリングのルールである。それまで拭き掃除みたいだと小馬鹿にしていたのだが(だってケンヂがギターに使いそうな小道具が出てくるし)、基本的なルールを新聞で読み、対スイス戦を観てい…