おじさんの雑記帳 

「20世紀少年」の感想文そのほか 寺本匡俊 1960年生 東京在住

2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

一個足りない (20世紀少年 第791回)

2年ほど前、津波の被害を受けてから半年ほどたった南三陸町に行く途中、東北新幹線を下車して仙台駅に降り立ちました。駅舎はまだ復旧工事中だったような覚えがある。テレビの中継で観た仙台平野と空港の被災の様子は忘れられない。 駅の建物の中に楽天イー…

さかさくらげ (20世紀少年 第790回)

飛行場を爆破する案を思いついたオッチョ少年が手のひらを折鶴みたいにして、「飛びます、飛びます」と言っていたのはコント55号のギャグだ。王貞治が放ったシーズン最多記録となる55本のホームランにちなんで付けられた芸名である。 オッチョの発想のせいで…

島人 (20世紀少年 第789回)

今回は大脱線。漫画と一切、関係ないです。早めに書き残しておかないと忘れてしまうから記録します。かなり政治的で微妙な話題なので、そういうのがお嫌いな方はご注意ください。まずは身近な話から。私の自宅の近所には韓国人や中国人が大勢住んでいなさる…

都万の夏 (20世紀少年 第788 回)

近年、老化現象ばかりはいかんともしがたく、歯やら老眼やら何かと不便になってきているが、最近は耳も遠くなったのだろうか。原発事故の汚染水問題などは「アウト・オブ・コントロール」だと考えていたのだが、総理大臣の発音が「アンダー・コントロール」…

双子か? (20世紀少年 第787回)

前回の続き。双子説は便利です。二人の大人の顔がお互い驚くほど似ているとなれば、人はまず血縁関係を考える。しかもこの二人の場合、片方の妻だったキリコが年齢も体付きも、さらに声まで似ていたと言うのだから、双子なら全部一度に解決できる。 ただし双…

整形か? (20世紀少年第786回)

さて、「21世紀少年」上巻の冒頭で”ともだち”にお迎えが来るシーン。同じ顔。とうとう名案の一つも思い浮かぶこともなく、この場面に来てしまった。避けて通れる話題でもなし。今でも時折、マンガ「20世紀少年」を酷評するネットの書き込みを見かけるが、そ…

巡らない季節の中で (20世紀少年第785回)

上巻の第17ページ目。相変わらず、”ともだち”歴3年には季節感がなく、人々の服装も夏服あり冬服あり。潤いに欠ける時代の象徴か。「ごめんね」を繰り返すYシャツ姿のサダキヨに、「いいから、もうしゃべるな」とスーツ姿のマルオが声をかけている。腹部と頭…

ともだちになってくれる? (20世紀少年 第784回)

前にも書いたけれど、この漫画にはオリンピックが出て来ない。いろんなスポーツや万国博覧会の話題は頻出するのに、64年の東京も68年のメキシコ(ちょうど同じころ秘密基地創設)も出てこないのが、ちょっと不思議である。 今のところは東京に住んでいる。マ…

あの歌はもう... (20世紀少年 第783 回)

いよいよ「21世紀少年」に入る。本ブログのジャンル名が「20世紀少年を読む」のままになっておりますが、面倒なので変えていないだけ。上巻の表紙絵は第22集と同じ趣旨のデザインであり、”ともだち”時代と少年時代のカツマタ君らしきお面の顔の絵が半分づつ。…

運命の日 (20世紀少年 第782回)

第22集の実質的に最後の絵は、ステージで抱き合うケンヂとカンナ、取り巻く仲間たちを鳥瞰したような構図です。嬉しいのは氏木氏が相棒の金子氏と角田氏に再会できて、一緒に並んでこのステージに立っていること。ケンヂが東京に持ち帰ると約束した未完の原…